2022.03.10 現地進行協議で爆音の体験

第五次厚木基地爆音訴訟の現地進行協議が3月10日(木)に行われました。横浜地方裁判所の裁判官と・被告・国側と原告側の弁護団が共に厚木基地の爆音がどのようなものか実地検証したものです。

現地進行協議は厚木基地南側の滑走路端近くの公園と、綾瀬市と大和市の住宅地の中の公園の3か所で行われました。よく晴れ、穏やかな気候の中、厚木基地の航空機はいつものように飛行を繰り返しました。

P-1やP-3Cなどの哨戒機の爆音も体験してもらえました。綾瀬市の公園では低空をヘリコプターがくり返し旋回飛行し、原告側の弁護士も経験したことのないような騒音実態を知っていただきました。その航空機騒音は静かな住宅地とはどれほど違うものか、静かな環境の中で当たり前の生活がしたいという原告の声が裁判官に届くよう願うものです。

この日の現地進行協議ではジェット戦闘機は飛ばず、心臓が震えるような爆音こそ聞かれませんでしたが、思いもかけず、海兵隊のオスプレイが何度も飛来してきました。その重苦しい重低音の爆音を裁判官に体験していただくことができました。ちょうどこの日は日米共同訓練が東富士と沼津海浜で行われており、そこに参加しているオスプレイが厚木基地に立ち寄ったものと思われます。構造上の問題で事故率の高いオスプレイが厚木基地でも飛行していることを見てもらえました。

この後、4月27日に第17回口頭弁論が開かれ、原告の本人尋問の他、学識者による軍事空港の騒音被害の大きさについての証言が行われる予定です。

平和で静かな空を求め、第五次厚木基地爆音訴訟の勝利を勝ち取るまで私たちは闘い続けます。

厚木基地に着陸する2機のオスプレイ