米艦載機の岩国基地移駐の簡単な経過

米艦載機の厚木基地から岩国基地への移駐について、マスコミによる報道を時系列で簡単に記載しました。

2004.07.16
厚木基地、岩国基地へ移転構想浮上 日米審議官級協議

在外米軍の再編をめぐる日米の外務・防衛審議官級の非公式協議が16日までサンフランシスコで開かれ、米海軍厚木基地(神奈川県)を米海兵隊岩国航空基地(山口県)に移転する構想が浮上した。しかし空母艦載機による夜間発着訓練(NLP)の移転も伴うため、騒音問題などで地元の反発が予想され、実現の可能性を含めて継続協議となった。

2010.02.23
空母艦載機の高度な整備 岩国移駐後も厚木で

米海軍厚木基地(大和、綾瀬市)から米海兵隊岩国基地(山口県岩国市)に移駐する空母艦載機59機について、政府は23日の閣議で、「高度な専門知識や技能を要する整備(補給処レベルの整備)は移駐後も厚木で行う」とする答弁書を決定した。社民党の阿部知子氏(衆院比例南関東)が提出した質問主意書に回答した。
阿部氏は、移駐実施に伴う厚木の騒音低減や施設返還の可能性についてただした。
厚木で行われる補給処レベルの整備の頻度や必要な日数など騒音発生にかかわる質問には、「承知していない」と回答するにとどめた。
また阿部氏は主意書で「不要になった(厚木の)整備格納庫は無条件で日本側に返還されるべきだ」とも質問。政府は、移駐するのはFAl8など固定翼機でヘリコプターなどの回転翼機は同基地に残ることなどから、「施設については今後具体的に米側と協議する。現時点で確たることは言えない」とした。

2013.01.24
厚木基地からの艦載機移転、3年遅れの見通しに県や周辺市反発/神奈川

米海軍厚木基地(大和、綾瀬市)からの空母艦載機移転について、政府は24日、遅延する見通しになったことを県と周辺市に正式に伝えた。移転時期は「2017年ごろ」と表現。米軍再編のロードマップに示された「14年まで」より3年ほど遅れることになる。県と周辺市は「ああそうですか、とは言えない」(黒岩祐治知事)と反発。予定通り着実に移転を完了するよう、2月初旬にも正式に文書で申し入れる。

2017.01.20
空母艦載機の岩国飛行場への移駐に係る地元への説明内容

移駐計画は、今後の米側の運用により変更がありうる可能性があるが、現時点における具体的な移駐計画は、次の通り。

〇 2017年11月頃、FA-18(スーパーホーネット)の2部隊が岩国へ移駐
〇 2018年1月頃、EA-18Gの部隊及びC-2の部隊が岩国へ移駐
〇 2018年5月頃、FA-18(スーパーホーネット)の2部隊が岩国へ移駐

今後、具体的になった段階で改めて移駐時期を地元別名する予定。

空母艦載機の移駐に伴い、軍人約1.700人、軍属約600人、家族役1.500人が岩国飛行場へ移動する予定。(合計約3.800人)
(後藤祐一事務所)

2017年8月18日
米海軍報道発表

第5空母航空団のジェット機飛行隊  第一陣が今秋岩国へ移駐

横須賀-米海軍は、第5空母航空団に所属するジェット機飛行隊第一陣が、今秋、海兵隊岩国航空基地へ移駐を行う旨、本日発表しました。第115戦闘攻撃飛行隊、第195戦闘攻撃飛行隊ならびに第141電子攻撃飛行隊は、ロナルド・レーガン空母打撃群による秋の展開完了後、海兵隊岩国航空基地に移駐します。
米海軍厚木航空施設は、引き続き第5空母航空団所属の回転翼機の拠点として使用されます。
第5空母航空団の固定翼機飛行隊は岩国に移駐しますが、米海軍厚木航空施設は引き続き日米同盟にとって重要な基地であり、第5空母航空団の航空機は、迂回飛行場として、また訓練や給油、整備などのため、折に触れ厚木航空施設を使用します。

2018.03.23 中國新聞
岩国基地艦載機移転が24日にも完了へ

米車岩国基地(岩国市)への空母艦載機の移転計画で、中国四国防衛局は23日、厚木基地(神奈川県)所属の残るFA18スーパーホーネット戦闘攻撃機2部隊(24機程度)の移転が、早ければ24日ごろになると山口県に伝えた。移転完了は当初5月ごろとしていたが、前倒しとなる。
同防衛局は移転日程の前倒しについて「米車が運用状況を総合的に判断した」と説明している。

2018.03.31
米空母艦載機が岩国へ移駐完了 60機、極東最大級の航空基地に

米軍厚木基地(神奈川県)から岩国基地(山口県岩国市)への空母艦載機移駐計画で、予定された計約60機の移駐が30日に完了した。米側から連絡を受けた防衛省中国四国防衛局が31日、明らかにした。
移駐は、日米両政府が2006年に合意した在日米軍再編の一環。朝鮮半島情勢が不透明な中、岩国基地は所属機が約120機に倍増、嘉手納基地(沖縄県)に並ぶ極東最大級の航空基地となった。