2026.01.14 ベネズエラ侵攻と厚木基地爆音に抗議の申し入れ
1月13日に厚木基地米海軍司令官あてに二つの抗議行動が行われました。一つはベネズエラへの米軍侵攻と大統領拘束の件について。戦時でもないのに一国の大統領に対して他国が攻め入り拘束するなどありえないことが行われました。ベネズエラがどんな国であったにしろ、そこには主権があり、主権者たる国民がいます。アメリカ大統領ならば何でもできるとばかりの行動は絶対に許されないし、狂気の沙汰と言えます。もう一つはここ厚木基地への爆音被害です。12月に入ってから米軍戦闘機がたびたび飛来し、毎日の様に飛行を繰り返しました。年末年始の時期は日本人にとって大切な日々。年末年始には飛行の自粛が要請されていましたが、全く無視されました。これらの抗議に対する呼びかけに約50名が集まり、米海軍司令官に抗議の申し入れが行われました。
申し入れ文書
2026年1月13日
米海軍厚木基地司令官
ニコラス・ルクレア大佐 様
厚木基地爆音防止期成同盟
委員長 石郷岡忠男
第五次厚木基地爆音訴訟原告団
団 長 大波 修二
原子力空母の母港化に反対し基地のない神奈川をめざす県央共闘会議
共同代表 高久 保
神奈川平和運動センター
代 表 福田 護
米軍によるベネズエラ攻撃への抗議及び、2025年末の海兵隊戦闘攻撃機の
訓練に抗議する申し入れ書
わたし達は、基地周辺、そして神奈川県内において、平和で人権の守られる社会をめざして活動している市民団体・労働団体です。今日、わたしたちは、標題にある通り二つの件で抗議に訪れました。地球の裏側、南米で起きたことと、わたしたちの住む街で起きていることです。
1月3日、トランプ政権のもとで米軍はベネズエラを軍事攻撃し、同国のマドゥロ大統領とその夫人を拉致しました。トランプ氏は同日行った記者会見で、今後米国がベネズエラを運営すると言っています。主権国家に対し、突然戦争を仕掛け、その国を自分の意のままにするということで、これをわたしたちは軍事的侵略と呼びます。このようなことが許されるのでしょうか。
20世紀に2度も繰り返された世界大戦の惨害から、次世代のために、人類は国際連合を組織し、「武力による威嚇または武力の行使」を原則禁止する国連憲章を制定しました。今回の米軍による武力行使と大統領の拉致は、国連憲章を始めとする国際法を完全に否定するものであり、わたしたちは怒りをもって、これに抗議します。
また、軍事作戦の過程で、民間人を含め80名が死亡と報道されています。首都の人口密集地への攻撃は民間人の犠牲は避けがたく、ジュネーブ条約違反に該当します。
このベネズエラ攻撃では、直接攻撃したかはともかくも、原子力空母を含めて多くの艦船が周辺海域に集結していました。これらの米軍と、貴職の下で厚木基地に駐留する米軍は別のものでしょうか。いいえ、それは同じです。つまり、米海軍厚木航空施設では、今回の侵略行為に備えて日々訓練が行われているということですね。国際法も無視し、民間人も標的とする軍隊だということです。そして、厚木基地が存在することで、結果的に、わたしたちは、その訓練に加担してしまったという形になります。これが許せないことの2番目です。
昨年2025年は、年間を通して米海軍及び米海兵隊の戦闘攻撃機が集中して飛来し訓練を繰り返しました。例年にない頻度でした。そして極めつけは、年の瀬の12月29日に海兵隊機が4機飛来し、31日まで訓練飛行を続けたことです。12月29日から1月3日までは騒音を軽減するようにという指示が出されていました。タッチアンドゴーをしていないとか旋回訓練ではないという言い訳は効きません。戦闘機の離着陸は、最大の騒音源です。厚木基地司令官としては、このような訓練計画には許可を出さないことが求められます。その任務を遂行しなかったことが第3の怒りです。
あらためてわたしたちの申し入れを列挙します。
- 米軍によるベネズエラ攻撃と同国大統領の拘束、米国によるベネズエラの「運営」を即時中止し、今後も行わないよう、米国大統領と国防総省に伝えること。
- 今回の武力攻撃につながるような海軍・海兵隊の訓練を、今後厚木基地において行わないよう、貴職から在日米海兵隊司令部、在日米海軍司令部に進言すること。
- 年末年始に強行した米海兵隊戦闘攻撃機の訓練について、それを容認したことを、周辺自治体及び周辺住民に謝罪すること。そのうえで今後の騒音軽減指示については遵守させること。