2024.08.02 新田原爆音訴訟控訴審判決出る

宮崎県航空自衛隊新田原基地の爆音被害解消をもとめて2017年12月18日に起こした新田原爆音訴訟の控訴審判決が8月2日に下されました。新田原基地は航空自衛隊の基地ですが、ジェット戦闘機F15が配備されており、教育訓練部隊がパイロットの養成を行っています。このためその爆音もすさまじいものがあり、爆音解消を求め裁判闘争を行っています。

8月2日の高裁判決では、爆音被害は認められましたが、飛行差し止めは残念ながら認められませんでした。しかし、国が独自で作ったコンターにより地裁では認められなかった6名の原告が、高裁では元のコンターにより認められ、原告の分断が避けられたこと、また、防音工事による賠償額の減額が一律10%になり、最大30%あったものが改善されるなど、一定の成果を上げました。

新田原訴訟団と弁護団は、新田原基地にF35Bが追加配備される見込みがあるなど、基地強化の動きもみられるため、今後も飛行差し止めを求めて上告する予定です。