2024.07.13 「軍用機騒音の評価はどうあるべきか」講演会

2024.07.13

厚木基地周辺では米軍や自衛隊の航空機による騒音に長い間悩まされ、裁判でこの騒音をなくしてほしいと訴えてきました。この航空機騒音、かってはW値というものが使われていましたが、世界的に統一され、Lden値が使われるようになりました。W値が使われていたのは半世紀も前からのことですが、この航空機騒音というものを見直そうということで、新たな知見が公開されています。第五次訴訟弁護団ではこの新たな知見を裁判所に採用するよう強く働きかけていますが、今回、厚木弁護団の呼びかけで全国の基地訴訟を抱える弁護団や、原告団が集まり、「航空機騒音の評価はどうあるべきか?」をテーマに講演会が7月13日に横浜で開かれました。新たな知見は田村明弘横浜国大名誉教授が提起したもので、その土台を作った神奈川県環境科学センター横島潤紀氏と共に講演が行われました。横島さんは直前にコロナに感染したとのことでZOOMによる講演となりました。お二人の講演でも軍用機の騒音は住民がうるさいと感じる比率が他の交通騒音、鉄道や新幹線、民間航空機よりも軍用機の騒音が同じ騒音量でもうるさく感じるということをグラフを用いて説明していただきました。この結果をどうやって、他の全国の基地騒音訴訟に生かすかがわたしたちに問われていると問題提起された講演会でした。