2023.08.26 第五次厚木基地爆音訴訟勝利!神奈川集会

8月26日16時から新装なった大和市大和公園で、「第五次厚木基地爆音訴訟勝利!安保3文書撤回!防衛予算増に反対する8.26神奈川集会」が参加者約250名を集めて開かれた。新型コロナの影響と大和公園の改修でこの種の集会が制限され、久しぶりの開催となった。

主催団体は神奈川平和運動センター、厚木基地爆音防止期成同盟、第五次厚木基地爆音訴訟原告団、そして県央共闘会議。それぞれの団体代表がこの間の政治・軍事情勢や爆音訴訟の現状などを報告し、その後隊列を組んで厚木基地前を通り、相鉄相模大塚駅まで約2kmのデモ行進を行った。

集会では福田平和運動センター代表が、第五次厚木基地爆音訴訟の結審が、11月1日に行われること、そしてそのための総まとめの裁判資料を作成中であることを述べた。また、航空機騒音についての新しい学説が発表され、軍用機の騒音は同じ騒音量でも民間機よりも2ランクうるさいし、道路騒音よりも3ランクはうるさいという住民反応が科学的なデータ分析で明らかになった。裁判ではこの学説を武器に勝ち抜いていきたいと述べた。

石郷岡厚木爆同委員長は、「過去4回の爆音裁判が行われ、いずれも爆音は違法だとはっきり裁判所は言っているが、国はそれを改正する対策を全くとっていない。本当に嘆かわしい。第四次訴訟で地裁・高裁と自衛隊機の夜間飛行差し止めが出され、やっと私たちのほうを向いた国の施策が出てくるのかと思ったが、それも最高裁で覆されてしまった。そのためこの第五次訴訟を立ち上げざるを得なかった。私たちはこの地で生活せざるを得ないが、ここに軍事基地があることによって生活が脅かされている。これは許すことができない。最近厚木基地からPFASを含んだ泡消火剤やジェット燃料が大量に蓼川に流出するという事故があった。蓼川の下流には親水公園があり、子供たちが水遊びする場所であったが、それも一時閉鎖された。そんな被害がいろいろな形で表れている。私たちは一人一人が声を上げて国が考え方を変えるまでこの闘いを続けていかなければならないと思います。ともに頑張りましょう」と訴えた。