第五次厚木基地爆音訴訟

2021.07.14 オスプレイ定期機体整備契約抗議

厚木基地正門前で抗議の申し入れ

7月14日(水)10時より厚木基地正門前でオスプレイ定期整備契約を破棄するよう申し入れの抗議集会が開かれた。これは6月25日に米軍がオスプレイの定期機体整備業者としてこれまでのSUBARUに加えて日本飛行機とも契約したという情報が明らかになり、その機体整備を厚木基地隣接の工場において行うということも報道されたことにより、このままでは厚木基地にオスプレイが常駐する可能性があることへの抗議です。オスプレイについてはその構造上の不安や事故率の高さから厚木基地への飛来には強く反対してきた経緯があります。この抗議・申し入れは神奈川平和運動センター、県央共闘会議、厚木爆同、そして第五次訴訟団の四団体が主体となって取り組みました。

以下、申し入れ書を掲示します。

オスプレイの定期機体整備契約を破棄することを求める申し入れ書

私たちは厚木基地の航空機騒音などの基地被害をなくし、静かで安全な生活を求め活動する市民団体・労働団体です。

去る6月25日、我が国の防衛当局より、米軍はオスプレイの定期機体整備業者として、SUBARUに加えて日本飛行機とも契約したという情報がもたらされました。続く新聞報道には、日本飛行機関係者のものとして、その機体整備を厚木基地隣接の工場において行うという発言も掲載されていました。

わたしたちは、これまで、オスプレイが飛来する度に、その機体の安全性に不安があること、その飛行が2012年に取り交わした日米合意に違反していること、及びそれらについて米軍から何ら説明がされないことを指摘し、厚木基地での運用を中止するよう貴職に申し入れをしてきました。

オスプレイについてのわたしたちの態度は基本的に変わっていません。また、周辺自治体も、安全欧への懸念が払拭されていないという考え方を変わらず持ち続けています。

しかし、米軍は、その不安を払拭するどころか、事故の隠蔽を行っています。 10万時間あたりの事故率について、2020年度以降明らかにしていないことや、2018年度、2019年度に起きたCV22の事故の詳細も明らかにしていません。

貴国の大統領は、前職と違って、就任当初から、米国が民主主義を重んじる国であると、表明し続けています。たいへん心強いことです。しかし、それは「同盟国」である我が国には当て嵌めないということでしょうか。主権者である国民に、国が行っていることについて情報を伝えるのを拒むのであれば、民主主義を重んじる国とは言えないと思います。

現在、オスプレイの定期機体整備は、木更津駐屯地の格納庫を使用して行われていますが、整備機あるいは部品などの運搬でオスプレイが飛行してくる際に、海側から進入せずに、陸地側を飛んで来ることが度々目撃されています。これは、2017年1月、定期機体整備受け入れの際に、木更津市と米軍が取り交わした覚書に違反しています。

木更津市長は、2018年と2019年に、市民の代表として、貴職に対し、この「覚書」を遵守するよう要請をしていますが、それを無視した形になっています。

今回の契約について言えば、事前に周辺自治体、住民にはまったく知らされていません。情報も正確に伝えず、安全な飛行に係わる覚書も守らない米軍の運用を信用することは不可能です。オスプレイについては、機体の安全既について納得しうる説明もありません。さらに今回は、当然されるべき手続きさえも踏まない非民主的な契約です。

厚木基地司令官は、代々、「よき隣人」でありたいと表明してきました。しかし、「よき隣人」は決してこのような行為はしないでしょう。

あらためて以下、申しいれます。

1 今回交わしたオスプレイの定期機体整備契約を破棄すること。

2 オスプレイの飛行を厚木基地で行わないこと。

3 在日米軍基地に配備されているオスプレイについて、すべて本国に撤去するよう、     在日米軍司令部に上申すること。

 

脇礼子神奈川平和運動センター副代表挨拶(概要)

このオスプレイの危険性については皆さん、本当にご承知の通りですけれど、米軍基地が存在する都道府県の知事が構成している知事会、そういうところでもこのオスプレイの危険性について言及をしておりますし、その飛来情報についてしっかりと報告するようにたびたび要請をしております。そういった中でこのオスプレイの飛来情報が昨年の10月に、情報提供は困難だ、そういう形になりました。これまでもこの飛来情報というのは、飛んだ後に飛び立ちました、こういった本当に簡単な情報しかしてこなかったわけですけれども、そういった簡単な情報も来なくなる、そういうことになりますと、この2012年の日米合同委員会の合意、この約束の通り、このオスプレイが飛んでいるのかどうか、そういったこともあいまいにされてしまうのではないかと大変不安に思っております。そしてこの中でこのオスプレイの整備工場、この厚木基地に拠点を作るそういった話になりました。

私は藤沢に住んでおります。相模湾から空母艦載機、あるいは米軍の哨戒機、そういったものが厚木基地に向かって飛んでいるのを見ています。同じ行路を、同じ住宅密集地の上をオスプレイが危険なモードで飛ぶ、そういった姿が想像できるわけでございます。

相模湾の海風、あるいは丹沢の山風、北風、そういったものを強く受ける厚木基地でこの風に弱いオスプレイ、そういったものが飛んでくる。離発着を繰り返す、そういったことに対しまして誰が安全安心を保証できるのでしょうか。

厚木基地は一定の役割を果たしたと思っております。そういった中ではこれからはせめて規模を縮小していく、そういったことに取り組むべきだと思います。普天間基地の様に住宅密集地にある危険な基地、そういった基地の危険度をなくしていく、そういった取り組みに転換すべきではないかと思います。今回の整備工場の問題、本当に大変な問題だと思っております。神奈川平和運動センターといたしましても、四団体の一員としまして闘ってまいりたいと思います。共に頑張ってまいりましょう。