2020.10.01 米空母母港化反対集会

10月1日(木)横須賀の米空母母港化反対・原子力空母の配備撤回を求める集会が横須賀ヴェルニー公園で開かれました。厚木基地による爆音被害の解消を願う私たち第五次訴訟団は神奈川平和運動センター主催による当集会に厚木爆同とともに参加し、石郷岡厚木爆同委員長が現地報告を致しました。石郷岡委員長は最近の厚木基地をめぐる情勢について、陸自の空挺部隊が習志野で訓練をするにあたって米軍機を利用して厚木基地から飛び立ったことなど、日米軍事訓練が強化されていること、厚木基地周辺は艦載機が岩国へ移駐しても決して騒音は環境基準を満たしていないことなどを挙げ、今後も運動を続けていく決意を述べました。

 

米空母母港化47周年抗議!原子力空母ロナルド・レーガンの配備撤回を求める10・1集会アピール

米海軍が横須賀基地に空母を配備したのは1973年、当時、数年程度と言われた「空母の母港」は47年が経過しました。2008年からは原子力空母となり、それから12年、現在は空母ロナルド・レーガンが配備されています。空母を中心に最新鋭のBMD(弾道ミサイル防衛)対応艦を含め、米海軍の能力は極めて高く、世界有数の巨大軍港・出撃基地となっています。

米国外で「唯一の空母の母港」はもはや永続化し、米国版「安全神話」と日米地位協定によって空母の原子炉の危険性は隠ぺいされたまま、出入港が繰り返されています。

1966年の米原子力潜水艦「スヌーク」の入港で始まった原子力艦船の横須賀入港は、原子力空母の配備が重なって、昨年・11月、遂に1000回に達しました。

安保法制の成立を背景とする海上自衛隊の著しい増強によって、日米の軍事一体化がより現実のものとなりました。その象徴的な事態が、護衛艦「いずも」の本格空母への改修計画であり、改修後には自衛隊機配備以前に、米軍のステルス戦闘機F35Bが使用する予定です。

そして、今年に入り強行された海自護衛艦の中東派遣では、「たかなみ」と「むらさめ」の2艦が横須賀から相次いで出港しました。加えて、自民党政権が企む「敵基地先制攻撃」能力につながる最新鋭イージス艦「まや」もここ横須賀に配備されています。

今年は、横須賀をはじめとする旧軍港4市が対象の、旧軍港市転換法(軍転法)が成立して70年の節目です。しかし、平和憲法と連動した「軍転法」の理念は遥か彼方に追いやられています。平和産業港湾都市の実現とは逆行する状況を容認することはできません。

集団的自衛権行使容認、沖縄・辺野古の新基地建設や欠陥機オズプレイ配備など、憲法9条違反、米軍優先の安保政策を推進してきた安倍政権が終焉を迎えたものの、菅・新政権はそれらを継承・強化する基本姿勢であり、これまで以上の運動強化が求められます。

長年にわたり艦載機の爆音解消を求めてきた厚木基地周辺での闘い、米空軍横田基地や陸自木更津駐屯地を拠点とするオスプレイの低空飛行や訓練反対など県内、首都圏の仲間との連携を強め、基地の押し付けと暴力的な弾圧・蛮行と不屈に対峙する沖縄の闘いとも共闘して全国的な運動へ発展させましょう。

新型コロナウイルス禍で、反戦・平和を求める運動も大きな制約を受けざるを得ません。しかし困難な状況下、私たちは。ここ横須賀ヴェルニー公園に結集しました。

改めて、原子力空母ロナルド・レーガンの母港撤回、「安保関連法」の廃止、「敵基地攻撃力」などの自衛隊強化反対を確認し、安倍政権とともに「戦争推進政策」を葬り去りましょう。

2020年10月1日

集会参加一同