第五次厚木基地爆音訴訟

爆音訴訟勝利8.31神奈川集会

2019年8月31日(土) 13時30分から大和駅近くのやまと公園で平和センター・県央共闘会議・厚木爆同・五次訴訟団共催による「静かな空、安全な生活を!爆音訴訟勝利8.31集会」が約250名の参加者を集め開催され、集会後は厚木基地前を通って相模鉄道相模大塚駅前までデモ行進が行われた。

集会は県央共闘会議の越川事務局長の司会進行の下、厚木爆同石郷岡委員長、第五次訴訟団大波修二団長、そして神奈川平和運動センター福田代表からそれぞれ挨拶を受けた。

石郷岡厚木爆同委委員長は「艦載機が岩国へ移駐して戦闘機の大きな爆音は減ったが、自衛隊機の爆音はかえって増えている。艦載機やオスプレイの飛来もあり、運動の手は緩められない」、大波訴訟団長は「第五次訴訟の口頭弁論も進み、原告による被害陳述書の作成などの活動も進んでいる。ひどい爆音は減ったが、部品落下や事故の要因は残っている」と述べ、福田平和センター代表は「神奈川には厚木基地、横須賀基地があり、海上自衛隊のいずもの空母化とF35Bの搭載予定など日米軍事同盟の強化が進んでいる。また、安保法制によるホルムズ海峡への派遣、有志連合などの危険な動きに対し目を離すことができない」など現状での危機を訴えた。

その後デモ行進に移り、猛暑の中、「静かな空を返せ!オスプレイは飛行するな!辺野古新基地建設反対!五次訴訟勝利!」などのシュプレヒコールを上げながら行進、厚木基地フェンス前ではこぶしやプラカードを振り上げ、抗議の声を一段と大きく上げた。

8.31神奈川集会宣言(案)

東アジア情勢の先行きが不透明度を増している。直近では、韓国政府が日韓軍事情報包括保護協定の破棄を通告してきた。「慰安婦問題」「徴用工問題」「対韓輸出規制問題」など、日韓関係はかつてないほど対立関係を深めている。北朝鮮の立て続けのミサイル発射実験も、情勢をさらに混沌とさせている。米中関係も穏やかではない。関税引き上げの応酬に加えて、中国の覇権主義-海軍の太平洋進出の拡大、対する米国はF16戦闘機の台湾への大量売却といった具合に、軍事的緊張を高める動きも相次いでいる。

防衛省はこの10月、宮古島への陸上自衛隊ミサイル部隊の弾薬庫の建設に着手することを明らかにした。奄美大島、沖縄本島、石垣島、与那国島への部隊・ミサイル配備の動きが急である。南西諸島への自衛隊の進出は東アジア情勢の緊張の高まりにさらに拍車をかけるものである。

米軍基地の動きはどうか。沖縄・辺野古の新基地建設、美ら海(ちゅらうみ)への土砂投入が続いている。繰り返し示される沖縄の民意を無視し、新基地の建設が強行されているのである。東アジア情勢の緊張の高まりを口実とした、沖縄へのさらなる基地負担が懸念される。

岩国基地の巨大化も見逃せない。昨年3月に空母艦載機の本隊、FA18戦闘機やEA18G電子戦機などの固定翼機全機の移駐を完了させ、海兵隊のFA18、KC135空中給油機、F35B戦闘機なども合わせて、今や東アジア最大級の航空基地となっている。

近隣の基地群に目を転じても、数多くの見逃せない動きかある。まずは横田基地。昨年4月に飛来、10月に正式配備された空軍の特殊作戦機CV-22オスプレイは、銃口を外に向けながらの離発着、夜間飛行などの実戦的訓練を繰り返している。

横須賀基地はどうか。今年5月21日、トランプ大統領が横須賀を訪れ、佐世保から回航してきた強襲揚陸艦ワスプの艦上で、「横須賀は米海軍の艦隊と同盟国の艦隊が共に司令部を置く世界で唯一の港だ」と演説した。原子力空母ロナルド・レーガン以下、第7艦隊の艦船13隻が母港を置き、作戦行動への出航を繰り返している。

横浜ソースドックの動きにも目が離せない。海兵隊や陸軍の資材、装備の中継、保管という役割に加えて、最近では潜水艦の捜索を目的とする音響測定艦の定係港ともなっている。

現在、厚木基地に空母艦載機はいない。その分、かつてのような猛爆音はない。しかし、海上自衛隊の哨戒機P-1の訓練拠点として飛行、離発着が繰り返され、基地周辺に「静かな空」は戻って来ていない。オスプレイなど外来機もしばしば飛来する。周辺住民は相変わらず、危険と隣り合わせの生活を強いられている。

昨年5月21日、第五次厚木基地爆音訴訟の口頭弁論が始まった。 8800余名の原告と、それを支える弁護団、支援一体となって、「静かな空を」を取り戻す闘いを続けよう。

東アジア情勢の緊張の高まり、国内では憲法改悪を図る動きがあるなど、多くの困難が予想されるが、沖縄、岩国、そして志を同じくする全国の仲間と手を携え、基地のない神奈川をめざし、進んで行こう。

                    2019年8月31日

静かな空を、安全な生活を!爆音訴訟勝利!8.31神奈川集会