2022.12.07 C-2輸送機、金曜日以外にも飛行

航空自衛隊のジェット輸送機C-2が埼玉県入間基地から厚木基地に毎週飛来してくる。硫黄島で生活する自衛隊員のために生活物資を厚木基地で積み込み、毎週金曜日に輸送を行っている。硫黄島は米軍がFCLP(連続離着陸訓練)を行う場所として使用しているが、自衛隊の基地でもある。硫黄島の飛行場は航空自衛隊の「硫黄島分屯基地」と呼ばれ、入間基地の分屯基地として扱われている。

厚木基地には「自衛隊のジェット機は使用しない」という46文書というものがあり、まだ有効のはずである。しかし、米軍がFCLPを硫黄島で行うことを保証させるため、自衛隊を硫黄島に派遣し、その生活・任務を保障するためジェット機による輸送を「好ましくはないが」認めている経緯がある。速度は劣るがプロペラ機のC-130輸送機を自衛隊は所有しているのである。

この輸送任務は原則として金曜日に行うと通知されている。確かに、令和4年から毎週金曜日に輸送が行われているが、最近金曜日以外にもC-2を見かけるようになった。11月29日(火)、12月6日(火)と厚木基地を利用している。また、7月23日(土)と11月9日(水)にも飛行中の姿が目視されている。運用の変化でもあったのだろうか。

厚木基地を離陸前のC-2輸送機