2022.10.11 有機フッ素化合物含む消火剤放出で厚木基地抗議

10月11日の10時30分から厚木基地正門前で有機フッ素化合物(PFOS)を含む消火液が綾瀬市蓼川に流出した事故を受けて、神奈川平和運動センター、厚木爆同、県央共闘、五次訴訟団が共同で抗議の申し入れを行った。

事故は米側の説明では、9月24日未明に泡消火薬剤が格納庫から駐機場に放出され、屋外排水が集まる調整池から蓼川に流出したという。豪雨の影響によりシステムが誤作動した可能性が高いとしている。

防衛、外務、環境の3省、綾瀬、大和両市が10月6日に日米地位協定の環境補足協定に基づき立ち入り調査を実施した。蓼川につながる調整池を確認し、2ヵ所で水を採取。7日には米側から調整池の水から1084ナノグラムのPFOSを検出したと情報を得た。これは国の基準の20倍にあたるという。

これらの情報を受けて四団体は、事故の原因や消火剤の保管・使用状況などの情報提供と蓼川及び下流の引地川でフッ素化合物が残留していることが判明した場合は米軍の責任で原状回復を行うこと等を求める申し入れ書を、米海軍厚木基地司令官マニング モンタネ大佐宛に手渡した。

米軍担当者に申し入れ書を手渡す大波第五次訴訟団長