2022.06.14 座間防衛事務所へ訓練中止を申し入れ

6月14日(火)に厚木基地爆音防止期成同盟と第五次厚木基地爆音訴訟原告団、県央共闘会議、神奈川平和運動センターの四者で、6月10日(土)から本格的に始まったMV22オスプレイやCH53ヘリなどの、傍若無人な厚木基地周辺住宅地上空での訓練飛行に対し、座間防衛事務所へ抗議と、訓練飛行の中止を求めて申し入れを行いました。

座間防衛事務所の所長が対応してくださいましたが、私たちの苦情に対して、はじめは

「飛行場なので、飛行機は飛びます。米軍の運用のことはわからない。何とも言えない」

というような対応でしたが、住民側から「この事務所の存在意義は、基地及び周辺住民の状況と要望を把握して、上に伝え、改善することにあるのではないか」との指摘、「CH53などの米海兵隊の攻撃用ヘリの編隊飛行、複数のオスプレイの旋回飛行が住民に与える騒音と不安を取り除くよう動いて頂きたい」との強い要求を受けて、少しは動いてくれるような様子も見られました。今回は緊急な申し入れに応えてくれた座間防の対応は評価しますが、要求項目に真摯な回答をすること、そして、米軍の傍若無人の飛行が止まることを切に望みます。

申し入れ書全文

2022年6月14日

座間防衛施設事務所長様

 

厚木基地爆音防止期成同盟

委員長 石郷岡忠男

第五次厚木基地爆音訴訟原告団

団 長 大波 修二

原子力空母の母港化に反対し基地のない神奈川をめざす県央共闘会議

共同代表 高久 保

神奈川平和運動センター

代  表 福田 護

 

MV22他海兵隊部隊の飛来と訓練に対する抗議と申し入れ書

 

基地周辺住民の身近な窓口として市民の要望・申し入れについて、防衛本省、南関東防衛局へ報告していただいていることに感謝申し上げます。

今般、6月9日に突然、海兵隊の攻撃ヘリが飛来し、翌日には、大型輸送ヘリCH53EやMV22オスプレイも大挙して飛来したことにたいへん驚きました。しかも、翌日は土曜日だったにもかかわらず、午前中から離着陸が始まり、MV22に至っては着陸前にタッチアンドゴーで旋回を繰り返すなど、傍若無人の様に激しい怒りを覚えました。それは今日も続いています。

いったいこのような市街地での訓練飛行を誰が認めたと言うのでしょうか。米軍には施設区域を提供してはいるものの、訓練をしてよいとはどこにも書いていません。とりわけMV22オスプレイについては、住宅密集地を避けて飛行するようにという日米合意も交わしています。

今回参加した機は、どの機種も頻繁に事故や緊急着陸の履歴があります。中でもMV22オスプレイは、今年に入って2度の墜落事故を起こしています。わたしたちは、これら米軍機の安全性について強い懸念を抱いております。この様な機の訓練を許すべきではありません。

また、米軍の、また日米共同での訓練をすることは、周辺国に無用の軍事的緊張をもたらします。わたしたちは、軍事力を前面に出した抑止による安全保障を支持しません。防衛力の増強や、日米の軍事一体化を進める日本政府-防衛省の方針が、米軍を占領地にいるような気分にさせ、やりたい放題の訓練をさせることにつながっているのも事実ではないでしょうか。

改めて、以下申しいれます

  • 現在厚木基地を使用して行っている米海兵隊の訓練を今すぐ中止するよう、防衛省を通して米軍に申しいれること。
  • 米海兵隊はじめオスプレイを配置している部隊に2012年のオスプレイの飛行に関する覚書を徹底させるよう米軍に申しいれること。
  • この間、起きているオスプレイの墜落事故について事故の詳細、原因を米軍に早急に提出させること。
  • 軍事優先の防衛政策を改めるようにという市民の要望を本省に伝えること。
座間防所長(中央)に申し入れ書を読み上げる