第五次厚木基地爆音訴訟

厚木基地を飛行する航空機の調査報告(2018年9月)

米艦載機移駐後の騒音減少は2割

米空母艦載機の岩国基地移駐後の厚木基地の実態がどうなっているかを、目と耳で確認するため、厚木基地爆音防止期成同盟と共同で、厚木基地を飛行する航空機の調査を実施しました。調査は延べ72名の協力により、厚木基地の滑走路両端から南北500m地点(基地北側=ふれあいの森駐車場、基地南側=ゆとりの森駐車場)で、9月10日から9月21日(土日・祝日を除く)の9日間、二人一組で9時から16時まで目視による航空機の確認と騒音測定を実施しました。

飛行回数については、基地北側で1日(9時から16時)当たり最高105回、南側では108回の飛行が確認されました。種類別で見ると、北側では自衛隊ジェット機(P-1哨戒機)の飛行が最も多く,次いで米軍プロペラ機(UC12F連絡機)、米軍ヘリコプター(MH60)。南側では米軍プロペラ機(UC12F連絡機)が最も多く、次いで米軍ヘリコプター(MH60)、自衛隊ジェット機(P-1哨戒機)の順となっています。

騒音別で見ると北側では80db台(デシベル)、南側では70db台の騒音が最も多くなっています。全体では70db~90dbの騒音が北側では436回(75%)、南側では361回(65%)測定され、9日間の騒音の7~8割は、会話やテレビの視聴を妨害する70db~90dbの騒音となっています。この結果を大和市による毎年の騒音調査結果(4月~7月)と比較すると、艦載機の岩国移駐後も70db~90dbの騒音は2割程度しか減少しておらず、騒音被害は依然として続いている実態が明らかになりました。

また飛行ルートについては、基地周辺を旋回し滑走路でタッチ&ゴー(離着陸)を繰り返すものが多くみられました。航空機事故の多くは「魔の11分」と言われる離陸後の3分、着陸前の8分間に発生しており、厚木基地周辺での訓練飛行はまさに墜落事故の危険性が高いと言えます。

今回の調査で艦載機の飛来は見られませんでしたが、外来機(厚木基地所属以外の航空機)8機種の飛来も確認されました。原告団では今後も厚木爆同と共同し、米空母の入港時や早朝・夜間の時間帯も含め航空機の目視・騒音測定調査を行っていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

飛行回数(2018年9月10日~9月21日 9時~16時)

北      側 南      側
  米J 自J 米P 自P 米H 自H 不明 合計   米J 自J 米P 自P 米H 自H 不明 合計
9/10 1 29 45 7 0 0 1 83 9/10 0 27 48 1 0 0 0 76
9/11 5 5 9 11 34 36 5 105 9/11 4 1 31 16 43 11 2 108
9/12 2 7 16 12 14 4 7 62 9/12 5 13 10 7 14 9 9 67
9/13 3 28 15 4 11 30 1 92 9/13 1 23 13 2 42 4 6 91
9/14 1 19 6 9 1 1 1 38 9/14 1 15 5 1 1 1 5 29
9/18 3 1 18 17 5 2 2 48 9/18 1 2 16 15 2 2 6 44
9/19 1 33 3 19 24 0 4 84 9/19 0 28 4 17 21 8 0 78
9/20 1 14 0 26 12 0 1 54 9/20 0 13 13 15 7 19 4 71
9/21 0 4 1 0 7 0 1 13 9/21 0 4 2 4 8 0 0 18
17 140 113 105 108 73 23 579 12 126 142 78 138 54 32 582

自=自衛隊 米=米軍 J=ジェット機 P=プロペラ機 H=ヘリコプター