東京高裁の現場検証実施
2004年9月3日(金)
 昨年末に原告側が東京高裁に申請していた現場検証が9月3日、「現地進行協議」というかたちで行われた。午後3時、基地が一望できるビルの屋上で、基地内の施設や周辺地域の状況を説明しながら検証したが、予想通り米軍機・自衛隊機の飛来はなかったがF/A18と思われるジェット戦闘機が南に離陸していくのが遠望。騒音は99.6dBだった。続いて大和市上草柳のみどりの広場に場所を移動し、検証。自衛隊機P-3Cが2機着陸していくのが見られた。騒音計は83.7dB、86.5dBを示した。最後に近所の原告宅で屋内検証し、午後4時半には終了した。今回の検証に際しては、米軍初の軍事演習「サマーパルス」などもあり、空母の入港状況がつかめず、9月3日は空母不在で裁判長に実際の音を聞いてもらえることができなかった。
追記すると、翌日の4日から艦載機は帰還し始めた。

今回は裁判長の耳にも届いた!
2回目の現場検証実施(2000.9.18)→NLPの騒音被害を検証

「裁判長に爆音を聞かせたい!」と横浜地裁に申請していた現場検証が2000.9.18に実施されました。今回はNLP検証(夜間実施検証)でNLP通告日の9月18日(月)夜7時から9時までと決定(当日夜7時30分から9時30分に変更)。前回の現場検証と違い、”なぜか、現場検証の時は飛ばない。” のジンクスを見事破り、裁判長に爆音を聞かせることができました。

 現場検証時間の飛行回数は次のとおり。それ以外の時間データはこちらへ
時間帯 ジェット機 プロペラ ヘリコプター F/A−18C F−14A S−3B EA−6B
19時〜 40 0 0 40 5 10 4 20
20時〜 32 1 0 33 1 3 1 27
21時〜 19 6 0 25 0 0 0 19


★騒音測定予備検証
 2000.2.15(火)〜17(木)のNLP通告日に三次訴訟団はコンター75W値地域の
原告宅で、弁護団と騒音測定の予備検証を行いました。3日間とも別宅。
 2/15は、80工法区分線内75W値(相模原市内)で、最高90dB
 2/16は、75W(相模原市内)で、最高94dB
 2/17は、75W(相模原市内)で、最高100dB
と、いづれもこれで75W地域か、と思うほどの爆音でした。

【1999.8.24】

現場検証中、艦載機が次々飛来!爆音最大100デシベルを超す!!
神奈川県・厚木基地の軍用機の騒音をめぐり、周辺住民5029人が国に総額約40億円の損害賠償を求めて横浜地裁で争っている「厚木基地騒音公害三次訴訟」の現場検証が24日、同県大和市内の住宅や広場など6カ所であった。岡光民雄裁判長ら地裁関係者と国、原告側の約160人が立ち会った。検証は三次訴訟では初めてで、原告側が申請していた。
 ペルシャ湾に派遣されていた米海軍の空母キティホークが25日にも米海軍横須賀基地に入港するのに伴い、この日、厚木基地にはFA18などの艦載機が次々に飛来。原告側の測定では、最大100デシベルを超える記録をした。('99.8.24新聞より)
現場検証の怪
その1.離陸後のパイロットは飛行方向・高度変更自由。従って検証場所は避けて飛べる。着陸時は着陸コースに入らないと着陸できないから、飛行変更・高度変更はできないので検証場所を避けることは至難。現場検証は着陸時が原則。
通常南風の時は北側から着陸、北風の時は南側から着陸。
さて、現場検証の24日は、
 7時〜10時 北風 南側から着陸または、北行きジェット機9機、自衛隊機9機
10時〜13時 南風 北側から着陸または、南行きジェット機36機、自衛隊機5機
12時30分 南風 原告団・裁判所・被告国の三者協議の結果、北側検証と決定
12時45分 南風 第1検証地クラヤイン8階屋上で検証開始
13時過ぎ 南風 南側からの着陸に・・・
原告 「どうして?」
国側 「南側滑走路安全地帯手前で火災を伴うパンク事故発生
    北側からの着陸危険。管制塔 南側からの着陸指示
14時 南風 原告 「事故機の処理は終わったのか?」
国側 「終わった。」
原告 「南風であるから南側からの着陸指示を解除し、
     北側からの着陸を指示したか。」
国側 「この空域は厚木・横田の軍用機、民間機のふくそうする空域で
     急な指示変更は危険。」
南風 南側からの着陸続く。
15時 南風 原告 「おかしいぞ。」・・・時すでに遅し。「やられたか?」
13時05分〜20時50分 南風 南側からの着陸または、 北行きジェット機32機、自衛隊機27機

その2.機種説明者として、自衛官2人が制服で堂々参加!!(えーっ!)