マスコミも取り上げるほどのうるささ!艦載機の騒音苦情7月急増、1100件超す -神奈川新聞(7月30日)から- 厚木基地周辺七市と県に入った米空母艦載機の訓練による住民の騒音苦情件数が今月に入り急増、1カ月足らずに1100件を突破したことが29日、県基地対策課の調べで明らかになった。月別の苦情件数は米国同時多発テロが起きた昨年9月を除けば過去2年間で最多。 県は「最近の通常訓練としては突出した件数」と事態を重視、周辺七市とともに30日、米海軍厚木基地司令部に対し、騒音解消を口頭で要請する。 米空母キティホークが横須賀に入港したのは6月5日。同月の苦情件数は398件だったが、7月に入って急増。平日を中心に周辺市や県に連日苦情が寄せられ、26日現在で、NLP(夜間離着陸訓練)の実施など特別の事情がない通常訓練の中では目立って多い1125件に達した。 市別の内訳は大和367件、相模原310件、座間116件、藤沢115件などの順。県にも82件が寄せられており、「1歳の子供の具合が悪くなった。大きな音や機体を怖がって昼寝もできず、夜に寝つきも悪い」(座間市内の女性)など悲痛な内容。 「訓練はいつまで続くのか」とのいらだちや、学校関係者からは 「授業を中断しなければならないぐらい。市や県だけでなく、文部科学省にも抗議すべきだ」との声もあった。 この数年、NLPは硫黄島でほぼ9割が実施されるなど、住民の苦情を背景にした成果は大きいが、苦情は沈静化せず、むしろ増える傾 向。県基地対策課は「住民側にこれまで以上に静かな生活環境を守ろうとする思いが出てきたためではないか」と分析している |
一段とうるさい飛行機の騒音 今月に入って一段とうるさくなりました。市への苦情電話もうなぎ登りです。 相模原市役所の渉外課に苦情件数を聞いてみました。
(相模原市 金子豊貴男役員) |
|
NLPで抗議運動も−友好中断の大和市長が強硬姿勢表明 [2000.10.21読売新聞] 米海軍の夜間離着陸訓練(NLP)が厚木基地で実施されたことに抗議して文化的交流を中断している大和市の土屋侯保市長は20日、今後もNLPや基地開放日のデモンストレーション飛行が同基地で行われるようなら、「抗議のための市民運動を展開していきたい」と、より強硬な姿勢で臨む方針を明らかにした。 抗議の具体的方法については、まだ決まっていないというが、「多くの市民を巻き込んだものにしたい」と話している。 また、今後の交渉先について、同基地ではなく横須賀の在日米海軍司令部と直接行うということも明らかにした。土屋市長は「これまで再三、厚木基地にNLPの中止要請などを行ってきたが、指揮権がないなどの理由で効果がなかった」としている。 同市は、先月2度にわたって同基地でNLPが実施されたことに抗議し、同月21日から市関係者が基地の催しに参加したり、市の催しに基地関係者を招く文化的交流を中断した。 |
<毒グモ発見>厚木基地艦載機と接点のある米軍岩国基地で! これが安保の盲点の一つで、米軍が毒グモだろうが麻薬だろうが何を持ち込んでもチェックできない。 地位協定第11条〔関税〕 5 税関検査は、次のものの場合には行なわないものとする。(a)命令により日本国に入国し、又は日本国から出国する合衆国軍隊の部隊 毒グモ−山口・米軍岩国基地で60匹発見 駆除し人的被害なし(毎日新聞)山口県岩国市の米軍岩国基地は20日、「基地内でクロゴケグモとみられる毒グモ約60匹を見付け駆除した」と県と市に通報した。基地報道部によると、毒グモは駐機場や格納庫付近の3カ所で見つかった。人的被害は出てないという。 県と市は同日、基地の責任で完全駆除し、基地周辺住民に危害を及ぼす恐れがあれば速やかに市に通報するよう基地に要請した。基地外での目撃情報や被害報告はないが、県と市は21日、基地周辺を調査する。市民には発見した場合、市や保健所に連絡するよう呼び掛けている。 クロゴケグモは北アメリカに分布し、日本には生息していないとされている毒グモ。体長10〜15ミリ。主な毒成分は「神経毒」でかまれると激しい痛みとけいれんなどの全身性ショック症状が現れる。殺虫剤で駆除できるという。 [毎日新聞10月20日] ( 2000-10-20-21:00 ) |
関連して・・・<毒アリ>硫黄島で発見!→「原告の声」 |
知事が司令官に抗議 −厚木基地騒音で初抜本解決求める−[00.10.18神奈川新聞] 在日米海軍厚木基地の夜間離着陸訓練(NLP)について、岡崎洋県知事は17日、在日米海軍司令部(横須賀)のロバート・C・チャプリン司令官と会談し、抗議と要請を行った。知事は、「訓練は全面的に硫黄島で行ってほしい。それが無理なら別の抜本的解決策を検討してもらいたい」と主張。司令官は「抜本策については政府間で相談しながら、厚木での訓練を減らす方法を検討したい」と応じた。県知事が直接抗議するのは初めて。 会談後に記者会見を行った岡崎知事によると、会談は通訳を交えて約1時間行われた。知事はNLPの実施状況、訓練に対する苦情件数、厚木騒音訴訟の現況−の3種類の資料を示しながら「司法判断では受忍限度を超えるとして損害賠償が支払われるほど激しい騒音。住民は耐えられない」と訴えた。 また、厚木基地の立地状況について「人口密集地の真ん中に基地があり、騒音の影響は150万人に及ぶ」と指摘。「大変厳しい問題だということを考えてほしい。硫黄島への全面移転を」と求めた。これに対し、司令官は「この問題は最大の関心事。できる限り硫黄島に移し、厚木の訓練を減らす基本方針を確実に進めたい」との考えを示した。一方で「硫黄島は天候が不順なうえ、距離も遠い。滑走路が長い厚木基地と違い、緊急時の対応もとりにくい」などの本音も明かした。知事は「移転が難しいなら抜本的な解決策を米側でも検討してもらいたい。デモフライトも中止を」と重ねて求めた。司令官は「問題解決のため、航空団とも話し合う。抜本策についても日本政府と相談しながら考えたい」と応じた。 今回の行動について知事は「書面による抗議ではなく、顔をつきあわせたことによるインパクトは強い」と成果を強調。「今後政府間でのやりとりが促進される動きもあるだろう」などとの期待感を表した。 |
厚木 NLP苦情史上最高,9月の苦情集計結果 町田市分も集計 騒音苦情半年で4000件突破 過去最高に 米海軍厚木基地周辺の爆音に対する住民からの自治体に寄 せられる苦情電話が、今年四月から九月の半年間で四千件を 大きく上回り、年度別比較で既に過去最高を記録している。 このうち、夜間離着陸訓練(NLP)に対する苦情は733件で、 硫黄島での訓練が始まってから、こちらも過去最高となった。 尚、今回の集計には町田市の記録も取り入れた。 9月の苦情2114件のうち、NLPに対する苦情は728件(町田市はの ぞく) を記録している。 NLPについて、県基地対策課の調べでは、硫黄島での訓練割合 が98年度には98・8%だったのが、99年度は81・9%、今年度(4 月〜9月) は74・8%と下落傾向。その分、厚木基地などでの訓練が増えている 県基地対策課では、9月のNLP実施日には「苦情が殺到した ためか、周辺自治体に電話しても通話中のことが多かった」として 潜在的にはもっと多くの苦情電話があったものとしている。 |
新嘉手納爆音訴訟 <沖縄タイムス2000年9月28日 夕刊 1・5面> 住民ら夜間飛行禁止求める/新嘉手納爆音訴訟 米空軍嘉手納飛行場の米軍機による爆音被害に苦しむ周辺六市町村の住民 が、県内過去最大の五千五百四十二人のマンモス原告団を組織し、夜間・早朝の 飛行差し止めと精神的・肉体的な被害への損害賠償として、過去分の約六十二億 円などを日米両政府に求めた新嘉手納爆音訴訟の第一回口頭弁論が二十八日午前、那地裁沖縄支部(杉山慎治裁判長)で開かれた。旧訴訟が高裁判決を受け、 一九九八年五月に終結してから二年四カ月。その後も何ら変わらない実態に憤る住民らの「静かな夜」「人間らしい生活」を取り戻すための新たな闘いが再び始 まった。 旧訴訟では同飛行場の航空機騒音について「周辺住民の受忍限度を超えた違法なもの」と判断。しかし、飛行差し止めに関しては「日本政府に米軍機の飛行を差し止める権限はない」との「第三者行為論」によって原告側の訴えを退けた。 このため住民側は、被告に米国政府を加え、住民代表二十一人が原告となり、飛行差し止めを求めているが、これまでのところ、米側から応訴についての意思は伝えられていない。 この日の弁論で被告・日本政府は飛行差し止めと損害賠償の過去分については棄却、将来分に関しては却下するよう求める答弁書を陳述した。 原告側は原告、弁護団からそれぞれ四人のほか、同様の被害で裁判闘争を行っている横田基地(東京)、厚木基地(神奈川)の原告側弁護団から一人ずつの計十人が意見陳述し、それぞれの立場から爆音被害の実態を述べた。 この中で、旧訴訟を含めて初めて、中学生の池原仰一君(嘉手納中一年) が「少しでも爆音を減らしてほしい」と子供の視点からの爆音被害を訴えた。 弁護団長の池宮城紀夫弁護士は「旧訴訟で違法と断定されたが、状況は変わっていない。その実態を裁判所も検分してもらいたい。米国政府が応訴するよう働き掛けてほしい。五千五百四十二人の原告は六市町村の二十七万人の住民一人ひとりの思いを代表したものと認識してもらいたい」と訴えた。 弁論開始に先立ち午前九時すぎから、同支部前で原告ら約百五十人が事前集会を開催。「静かな夜」を取り戻す訴訟の勝利に向け、気勢を上げた。 この日の口頭弁論は、午前十一時に終了。杉山裁判長は「できるだけ、審議の進行を早くするよう努力したい」と述べ、次回以降の日程を十二月七日、来年一月二十五日、三月八日に設定した。 住民が被害実態陳述 新嘉手納爆音訴訟第一回口頭弁論が開かれた那覇地裁沖縄支部には、午前九時前から三十五席の傍聴券を求め、百十六人が列をつくった。法廷内はピンと張り詰めた空気に包まれ、原告側の意見陳述人の声が響き渡った。大勢の原告らが見守る中、陳述人らは、「人間らしい生活ができる静かな環境を返してください」と切々と訴えた。 陳述人の一人として池原仰一君(13)=嘉手納中学一年=が、証言台に立った。旧訴訟を含めても中学生が法廷で意見を述べるのは初めて。 仰一君は先日、那覇の知人宅に宿泊したとき、「ほかの地域はこんなに静かなんだ」と驚き、嘉手納周辺のうるささを実感した。仰一君の自宅は、嘉手納基地の目の前。道を隔てて防音壁がそびえる。家族六人全員が原告に加わった。 意見陳述で「生まれてからずっと爆音のそばで生活してきて、聞き慣れてはいるが、それではいけないと思う」と述べた。つい最近まで爆音の被害をあまり意識しなかったという。 「学校でも友達と爆音が話題に上らない」と平然と話す仰一君。異常が日常化している環境。傍らで父親の吉治さん(44)は「これが当たり前なので、被害者であることに気づきにくいのでは」と息子に視線を向ける。 屋良小学校六年のときは教室が三階にあり、窓から嘉手納基地を見渡すことができた。「広いなあ。少しは分けてもらいたい」と小学生ながら感じた。米軍機が運動場に落ちたという想定で毎年行われた避難訓練では、学校近くの公園に向かいながらも 「本当に落ちたら逃げられるのかな」と疑問が頭をよぎったという。 母親の喜美枝さん(42)は「生まれて二カ月は寝ない子だった。騒音がするたびに起きてしまう。なかなか寝ついてくれなかった」と振り返る。「勉強 していても騒音で中断され、集中できない。朝もうるさくて四、五時に目が覚めることもある」と話す仰一君は「騒音を少しでもいいから減らしてほしい」と切実な願いを吐露した。 法廷で原告弁護団、被告国側の代理人、傍聴人が見守る中、仰一君ははっきりした声で淡々と陳述した。最後に裁判官に向かって「ほんとに少しでもいいから爆音をなくしてください」とペコリと頭を下げた。 また陳述人の金城昌代さん(51)=嘉手納町=は「親として子供たちに悪影響を及ぼさないか最も心配」と子を持つ親の思いを語り、渡慶次保さん(67)=北谷町=は「半世紀以上にわたり戦争、基地に苦しめられた。一体、いつまで基地の犠牲になるのか」と訴えた。又吉清喜さん(57)=具志川市=は「家族の団らんや、子供の育児など、人間の基本的な生活を脅かしているのが爆音だ」と強調した。 原告の団結で政府動かそう 弁論が終わった午前十一時すぎ、原告団は同支部前で事後報告会を開き、 法廷に入れなかった原告らに内容を説明した。仲村清勇原告団会長は「短い時間 の中で皆さんの思いの丈を訴えることができた。司法の壁を打ち破るには原告の団結が必要。組織の力で国の政策も動かせる」と強調した。意見陳述した仰一君が「緊張したが、自分なりに言いたいことを言えた。皆さん力を合わせて頑張 りま > しょう」と呼び掛けると、大きな拍手が起こった。 池原仰一君の意見陳述 僕は、嘉手納町屋良に住む、池原仰一といいます。 嘉手納中学校の一年生です。僕の家は嘉手納基地のすぐ隣にあり、玄関を出るとすぐ基地の大きな壁があります。 生まれてからずっと今住んでいる家にいます。毎日爆音が聞こえ落ち着かない時もあります。宿題をしている時など爆音が鳴り響くと、とてもイヤな気持ちになり、勉強時間も長続きしない事もあります。 計算をしている時や本を読んでいる時には、「静かであればなぁ。」といつも思っています。また、テレビを見ている時も爆音が響くとボリュームを大きくしてしまい、母から、「テレビの音が大きすぎるよ。」とよく注意されます。 生まれてからずっと爆音のそばで生活してきて、聞きなれてはいますがそれではいけないと思います。 友達との会話も爆音が響くと自然と大きくなります。電話をしている時は 相手 > の話が聞こえなくなります。両親やおばあちゃんは、「朝早くから飛行機が 飛ぶので眠れない。」とたまにいいます。嘉手納飛行場からの爆音をもう少しでもなくすことができたら、毎日気持ちよく過ごせると思います。 また、小学生の時、飛行機事故が起きた時にそなえて、避難訓練をしました。その時は、現実にそのような事が起こるはずがないと思っていましたが、最近は低空飛行もしているので、事故が起きないか心配になります。 少しでもいいから爆音をなくしてもらえたら、僕たちは、とても助かります。 だから、ぜひほんとに少しでもいいから爆音をなくしてほしいです。(全文 ・原文通り) |
◆小樽市長、空母キティホークの寄港は容認、巡洋艦ヴィンセンスの寄港は拒否。 [神奈川新聞2000.10.2] |
◆キティホーク小樽寄港? 米空母寄港 月末に市長が方針[朝日北海道9月26日] 米空母キティホーク(81、123トン)の小樽港寄港問題について、小樽市議会は25日の各常任委員会で、22日の特別委員会に続いて審議した。この中で山田勝麿・小樽市長は「特別委、常任委で質疑があった。10分(議会側の)意見をお聞きした」と述べ、議会論議は尽くされたとの認識を示した。与野党とも山田市長の最終判断は、27日の市議会閉会後の28、29ごろと見ている。 山田市長は市議会総務委員会で、共産党の北野義紀氏の「27日までに態度を明らかにしないのか。臨時議会を開き、(市長判断を)報告するのか」との質問に答えた。 市議会は22日の「米空母キティホーク入港に関する調査特別委員会」(小林栄治委員長)でほぼ半日、各党の質疑を行っおり、共産党を除く他会派も「特別委の質疑に論点は集約されている」と判断。共産党が議員発議による臨時議会の開催を呼びかけているが賛同は少なかった。 また、北野氏は「横須賀出港後に演習を行い、小樽港に入港するのなら、まさに軍港化ではないか」と質した。これについて、市側は米空母の日程について「在札幌米国総領事館に問い合わせる」と答弁した。 |
●キティホーク横須賀基地を出港[神奈川新聞00.9.26] 米海軍横須賀基地を事実上の母港とする空母キティホーク(83,960d)が26日午前、同基地を出港する。 同基地広報部によると、今回は約2ヶ月間の演習航海で、11月下旬に帰港予定。 演習には、同基地配備のミサイル巡洋艦「チャンセラーズビル」(9,516d)、同カウペンズが随伴するという。 また、キ号は10月13―16日の4日間、北海道小樽市の商業港・小樽港 への寄港を計画。小樽海上保安部を通じてバース手配の依頼を受けた小樽市は、 空母寄港による港湾業務への影響などを調べた上で、寄港を受け入れるかどうかの判断を下す方針。 |
米海軍、厚木基地の夜間発着訓練を突然中止[朝日新聞9月21日22:06] 米海軍は21日、厚木基地(神奈川県大和市、同綾瀬市)で24日までの 予定で続けていた空母キティホーク艦載機の夜間発着訓練(NLP)を突然、中止した。同日夕、座間防衛施設事務所を通じて地元自治体に伝えた。 米軍がNLPを強行したことなどについて、青森県三沢市が18日、大和市が20日に米海軍との友好関係の中断を明らかにしている。米軍側は中止の理由を明らかにしていないが、21日には、綾瀬市の見上和由市長も厚木基地を訪れて友好関係の中断を伝えており、周辺自治体からの強い抗議に配慮したと見ら れる。 大和市の土屋侯保(きみやす)市長は「米軍としても地元住民との友好関係を続けたいと思っている結果が、今回の中止になったのであれば効果はあったと思う。今後のことについては様子を見守っていきたい」と話した。 厚木基地のNLPは、当初は18日から22日までの予定だった。しかし、米軍は15日から予定されていた硫黄島での訓練が天候不良のため消化しきれなくなったとして18日に、24日まで延長すると通告。基地周辺は、離着陸を繰り返す艦載機の激しい騒音に連日さらされ、大和市などには住民からの抗議電話が殺到していた。 |
夜間訓練の米海軍に抗議 大和市も友好中断へ 神奈川県大和市と綾瀬市にまたがる米海軍厚木基地で18日から強行さ れた米空母キティホーク艦載機による夜間発着訓練(NLP)の騒音被害に抗議 して、土屋侯保(きみやす)大和市長は20日、在日米海軍と同市との友好関係を中断 |
厚木でも NLP[神奈川新聞9月19日] ◆実現せぬ硫黄島全面移転−18日夜も厚木基地でNLP 米海軍厚木基地(大和、綾瀬市)で十八日夜、通告通り米空母「キティホーク」艦載機の夜間離着陸訓練(NLP)が始まった。同基地では、今月五〜八日にも実施されており、ひと月二回の実施は異例。二十四日(午後六 半〜同十時)までの予定。 NLPは午後六時半から始まり、FA18戦闘攻撃機、F14戦闘機、E A6B 電子戦用機などが滑走路着陸直後に離陸する「タッチ・アンド・ゴー」を繰り返した。 基地から南二・八キロの地点では、最大百八デシベルの騒音を記録。地元の大和、綾瀬両市には騒音苦情が計百三十件寄せられた。 米軍は当初、厚木、横田(東京都)両基地での実施を計画していたが、硫黄島の天候が不良として岩国基地(山口県)を実施地に含め、期間、時間帯の変更を通告してきた。 ◆横浜地裁が騒音測定 「第三次厚木騒音訴訟」で、横浜地裁は十八日夜、在日米海軍厚木基地で実施されている空母艦載機の夜間離着陸訓練(NLP)を現地検証、大和市内で騒音被害を測定した。原告側申請を受け、昨年八月に続く二回目の実施。岡本民雄裁判長と原告の住民、被告の国、弁護団など計七十人が参加した。 検証は飛行コースの直下に当たる大和市上草柳の公園と、騒音訴訟原告団事務所の二カ所で行われた。原告住民が「騒音被害は現地でなければ実情が把握できない」と訴えていた。広場や事務所室内に騒音測定マイクを立て、艦載機が飛来した際の騒音を測定した。 同基地では同日夜から七日間NLPが実施されることが通告されており、公園では午後七時四十分ごろEA6B電子戦用機が飛来した際に一〇四デシベルが観測された。原告団の真屋求団長は「騒音の過酷さを裁判所に体感してもらえたと思う。被害を熟慮してほしい」と話した。 三次訴訟は一九九七年十二月に住民二千八百二十三人(追加提訴との合計で現在五千四十七人)が提訴。原告側がWECPNL値(うるささ指数)七五以上の区域に住む住民らに総額二億九千万円の損害賠償を求めている。対する国側は「被害は受忍限度内で、基地の存在をあらかじめ認識しなかった住民にも過失がある」と主張、全面的に争う構えをみせている。 同訴訟の現地検証は昨年八月、空母「キティホーク」が在日米海軍横須賀基地へ入港する直前に実施されて以来。 ◆戸惑い強める基地周辺自治体 厚木基地で十八日、通告通り今月二回目のNLPが始まったが、騒音対策として施設整備されたはずの硫黄島への全面移転は、訓練開始から十年近くたっても実現していない。米軍が「天候が不安定」「遠すぎる」と消極的なためで、悲願の硫黄島移転はかなわないまま、神奈川発の基地被害が全国へ拡大している。 「せっかく硫黄島という施設があるのに、何でわざわざ神奈川から艦載機を持ってきて騒音をまき散らすのか…」。十八日午後四時になって急きょ、NLPの通告を受けた岩国市の基地対策課職員は話す。天候不良のため、予備施設である米海兵隊岩国基地で十九日まで実施するという。 青森県・三沢基地では今月五〜七日、二年八カ月ぶりにNLPが実施された。騒音は最高で一〇〇デシベルを記録。住民からの苦情も五十件近くに達した。 硫黄島でNLPが始まったのは九一年八月。当初、国は三宅島での施設整備を試みたが、地元の反対が強く暫定措置として硫黄島が選ばれた経 > 緯がある。施設整備には百六十七億円の巨費が投入された。今年五月までに延べ二十四回のNLPが実施されている。 だが、厚木では硫黄島での訓練が始まった九一年八月以降、二十六回のNLPが実施されてきた。三沢基地では十回以上のNLPが行われ、岩国基地でも今年二月に続く訓練だ。 「NLPは硫黄島へ全面移転してほしい」という各市の要望は、無視されたまま。三沢市基地対策課も「市街地に近い三沢基地でのNLPは絶対反対。これまで何度も、防衛施設庁に申し入れてきた」と話す。 二十〜二十四日には、硫黄島での訓練が予定されているが、天候不良の場合は本土で実施するという。在日米海軍司令部は「硫黄島は遠距離で天候も悪くなりがちなため、厚木から百マイル(約百六十キロ)以内に訓練施設を整備するよう、繰り返し日本政府に求めてきた」と主張している。 |
岩国市長が基地司令官に即時中止 このいつにない強硬な姿勢は三沢市の影響なのか・・・ <米軍発着訓練>岩国市長が基地司令官に即時中止を求める[毎日新聞9月19日] 米軍岩国基地(山口県岩国市)で米空母艦載機の昼・夜間発着訓練が通告 なしに始まった問題で、岩国市の井原勝介市長は19日、基地のリチャード・C ・ダン司令官を市役所に呼び「突然の訓練は市民への影響が大きい。極めて遺憾 で、基地との関係を考え直すことになる」と抗議、即時中止を求めた。司令官は 「司令官の権限で決められない。上司に伝える」と答えるにとどまった。これま で発着訓練への抗議、中止要請は地元側が基地に出向いており、司令官を呼び付 ける > のは異例。 非公開の会談後、取材に応じた市長によると、司令官は、20日、硫黄島 (東京都)の天候が悪ければ岩国で訓練を続ける可能性があると述べた。 市によると「18、19日の午後2〜5時、6〜9時」との訓練通告は1 8日の訓練開始後に受けた。19日も通告時間より早い午後0時28分から最多 滞空6機で始まった。夜間は午後6時半過ぎから滞空5機で実施された。市基地 対策課の目視では、午後2〜8時の飛行回数は163回、うちタッチ・アンド・ ゴー148回。最高騒音93・2デシベル。苦情は42件。 |
: 三沢市米軍と「絶交」 三沢市が米海軍との友好関係中断[河北新報2000年09月19日火曜日 ] 三沢市/市行事に米海軍司令招かず/NLPに抗議“強硬措置” 三沢市の再三にわたる中止要請にもかかわらず、在日米海軍が5−7日に 米軍三沢基地で夜間離着陸訓練(NLP)を実施したことに抗議して、三沢市は 市主催のイベントに米海軍三沢航空基地隊司令を招待しないなどの対抗措置を 取っていることが18日、分かった。同日開かれた市議会の基地対策特別委員会 (堤喜一郎委員長)で、市が報告した。 三沢市はこれまで全国の米軍基地所在地としては珍しく、基地との共存共 栄を掲げてきたが、市民の反発の強さを考慮し、“強硬措置”に踏み切った。 市は11日の庁議で(1)米海軍との友好関係を中断する(2)今後も市 民感情を無視したNLPが実施されれば、三沢基地からの米海軍の撤去を要請す る(3)他の基地で訓練が実施できない場合の予備基地にならないよう関係機 関に働き掛ける−の3点を決定。市としてNLPに対する抗議の意思を明らかに した。 米軍三沢基地には、海軍(1000人)と空軍(3500人)があるが、 市主催行事への招待取りやめは海軍だけが対象。既に11日から実施し、三沢防衛施設事務所には市の方針として伝えたという。 特別委で富田善作助役は「市長、議長名で中止要請をしているが、NLP は強行され、今後も実施される可能性がある」と対抗措置に出た経過を報告し た。 市議会は「NLP絶対禁止」を決めており、堤特別委委員長も「委員会とし て市の方針を尊重し、同様の立場を取りたい」と提案、全会一致で決まった。 5−7日のNLPでは、騒音の大きなFA18戦闘攻撃機が7年ぶりに参 加し、午後9時前後まで延べ185回におよぶタッチ・アンド・ゴーを実施。市に 46件の騒音苦情が寄せられるなど、市民の間でも反発が強まってきている。 三沢市企画部は「かつてないほど厳しい対応だが、今後はNLPの状況を見て段 階を踏みながら対応を考えたい」と話している。 三沢市が「米海軍との友好中断」 [東奥日報9月19日] 三沢市議会基地対策特別委員会(堤喜一郎委員長)が十八日開かれ、中止 要請を無視した形で強行された九月上旬の米軍三沢基地での夜間離着陸訓練(N LP)に対して、三沢市が「米海軍との友好中断」「強行が続けば基地からの米海 軍撤去要請」との方針を決めたことが報告された。同特別委も市と同一行動を取 ることを全会一致で決めた。 米空母キティ・ホーク艦載機によるNLPは、市などの再三の中止要請・ 抗議にもかかわらず、五日夜から三日間実施された。騒音の大きい戦闘攻撃機を 七年ぶりに投入、市民からの苦情は日中の分を含め三日間で九十六件(市受付四 十六件、防衛施設事務所受付五十件)に達した。 中止要請・抗議が無視されたため市は、臨時庁議で対策を協議。「植民地 でもないのに好き勝手にやられてはたまらない」と鈴木重令市長が強い不快感を 示 たこともあり、(1)米海軍三沢基地関係者との友好関係を中断する(2) 今後も市民感情を無視したNLPが実施された場合、三沢基地からの米海軍撤去 を要 > 請する(3)三沢基地がNLPの実施および予備基地とならないように関係 機関 > に要請する−との方針を決めた。「撤去」まで踏み込んだ強い抗議姿勢は異 例。 特別委では一部委員から「撤去までこぶしを振り上げるのはどうか。もっ と段階を踏むべきでは」との慎重意見も出たが、結局全会一致となった。 また、(1)天ケ森および砂森地区の早期移転の実現(2)民間航空機の 優先的使用が可能な第二滑走路の早期実現(3)移転跡地の利用促進(4)住民対策 の拡充−の四項目の三沢基地周辺対策要望を市側が説明。特別委も了承し市 議会閉会後の十月上旬、市と合同で防衛施設庁などに要請することを確認した。 |
岩国で突然 NLP 岩国基地夜間訓練「約束違反」と市民怒り[中国新聞'00/9/19] 「オリンピックのテレビ中継が聞こえない」「なぜ岩国で訓練す るの か」―。 米軍岩国基地(岩国市)で十八日、空母艦載機による 夜間着艦訓練(NL P)が一週間前の事前通告が守られないまま始 まった。「約束違反」の訓練強行 に、市民は怒りと不安を募らせた。 米軍から岩国市などにファクスで訓練の通報があったのは、この 日午前 九時。正式な通告は、昼間の訓練開始後の午後四時だった。共産党系の安保条約廃棄岩国基地撤去・岩国地域実行委員会(吉 岡光則 代表)は同日夕、岩国市に「明らかな無通告訓練で容認でき ない」として、訓練 中止と抗議を申し入れるよう求めた。この日あ った山口県議会総務企画委員会で も米軍への批判が続出した。 基地の地元、川下地区連合自治会の土肥慶久会長(65)は「事前通 告など 守るべ > きことは守ってほしい。市からも一切連絡がなく、何 がどうなっているの か」と不安を口にした。 同市基地対策課では職員八人が待機。突然始まった訓練に「うる さい」 などと市民から六十六件の苦情が寄せられた。 岩国でのNLPは今年二月以来。夕方、緊急会見した井原勝介市 長は 「突然の通告は信頼関係を損なう」と不快感をあらわにした。 午後七時すぎには、 滑走路北側で最大五機が滞空する訓練を視察。 「前回より頻繁に飛び立ってい る。耐えられる騒音ではない」と話 した。 |
三沢 NLP騒音測定 NLP3日目、107デシベルの騒音記録(東奥日報2000.9.8) 米空母艦載機による夜間離着陸訓練(NLP)は3日目の7日も予定通り実施され、FA18戦闘攻撃機とC2艦上輸送機がタッチ・アンド・ゴーを繰り返した。NLPは午後7時3分ごろ開始。国、県、市、市議会関係者ら約20人が空港デッキから監視する中、FA18三機とC21機が8時53分ごろまで計34回、タッチ・アンド・ゴーを繰り返した。騒音は最大で107.4デジベルを記録。三沢防衛施設事務所と市にはNLPに関する苦情が7件、日中の訓練への苦情が15件寄せられた。また、米空軍はこの日も、訓練時間を午後9時まで1時間繰り下げた天ケ森射爆撃場での夜間訓練を実施。市基地対策課によると同日午後8時50分ごろ、F16戦闘機と思われる編隊が上空に飛来し射爆撃場に模擬弾2発を投下したもようだ。 |
三沢基地でも NLP始まる− 住民から苦情殺到 NLP強行、爆音に消された禁止要請(東奥日報2000.9.6) 米空母キティ・ホーク艦載機が三沢基地滑走路を使って行う夜間離着陸訓練 (NLP)が五日夜に始まった。 同基地でのNLP実施は平成10年1月以来、2年8カ月ぶり。平成5年5月以来、戦闘機によるNLPは行われていなかったが、今回はFA18戦闘攻撃機が7年ぶりに参加。タッチ・アンド・ゴーを90回繰り返し、県や市、周辺住民による「絶対禁止」の要請は爆音にかき消された。 NLPは午後7時ごろから開始。FA18五機、C2艦上輸送機一機が暗やみの中、滑走路を空母飛行甲板に見立てて降下着地、急上昇飛行するタッチ・アンド ・ゴーを同9時14分ごろまで90回繰り返した。市基地対策課が空港から騒音 を計測したところ、最大で98デジベルを記録した。 三沢空港デッキには国、県、市、市議会の関係者、周辺住民ら約50人が集まり監視行動。三沢基地進入表面下町内会連合会の玉川健五郎会長は「こんな遅い時間に、なぜここで訓練をするのか。住民の思いはいつも無視されており、憤りを感じる」と怒りを込めて話していた。また三沢防衛施設事務所、三沢市基地対策課にはNLPに対する苦情が計17件寄せられた。訓練は8日まで。 [東奥日報夕刊9月7日] 米軍三沢NLPに住民から苦情殺到 米海軍空母艦載機の夜間離着陸訓練(NLP)が五日夜から三沢基地で行われ、戦闘機の爆音が市民の憩いのひとときをぶちこわしている。「NLP絶対禁止」を掲げる県、市、住民団体は訓練中止を要請したが、米軍はどこ吹く風で訓練を実施。そればかりか騒音の大きい戦闘攻撃機を七年ぶりに投入した。絶対禁止を願う切実な思いを爆音にかき消されて、市民の間には怒りが渦巻いている。 「テレビの音も、電話も聞こえない。家族だんらんの時間なのに、訓練をするなんて迷惑な話。基地の存在はしょうがないが、夜の訓練だけはやめてほしい」と話すのは、滑走路進入コースに近い浜三沢町内会長の掘光雄さん(50)。同地区で自転車店を営む田中繁雄さん(71)も「窓を閉めていたがうるさかった。暑さで窓を開けていたら、どうなっていたことか」と語る。 訓練には騒音の大きい戦闘攻撃機FA18ホーネットが参加し五日、六日と連日、激しい訓練を行った。夜ばかりか、予行演習のような形なのか、日中から早くもタッチ・アンド・ゴーが始まり、三沢防衛施設事務所、市には二日間の昼夜合わせ七十一件の苦情が集まっている。FA18は神奈川県厚木基地の所属。掘さん、田中さんとも「厚木の飛行機が何で わざわざ、三沢に来て訓練する必要があるのか」と首をひねった。転勤族もあまりの騒音に驚いている。今年春、青森市から転勤してきた男性(34)は「生後三カ月の赤ん坊がいるが、爆音で目を覚まし泣き出してしまった。話には聞いていたが、こんなにすごいとは…」とショックを隠せない。平成五年、硫黄島に訓練施設が完成したことから、三沢でのNLPが減少していたが、久しぶりの訓練は大規模なものになった。三沢基地進入表面下町内会連合会の玉川健五郎会長は「われわれの税金を投入して硫黄島にNLP施設を造ったのに、近くて便利という理由で三沢でやるのか。政府が何もできないでいるのも情けない」と怒りをぶちまけた。 訓練は八日まで行われる |
『NLPは硫黄島』のルール違反!! NLP(夜間連続離着陸訓練)通告、まだうるさい夜が続く・・・。 空母キティホーク艦載機の着陸訓練を実施すると、00/08/25、防衛施設庁より連絡がありました。 これによると、 1.三沢飛行場及び厚木海軍飛行場における着陸訓練 *訓練期間: 9月 5日(火)〜 8日(金) 19:00〜22:00 2.硫黄島における着陸訓練 *訓練期間: 9月15日(金)〜21日(金) 10:00〜2:00 3.厚木海軍飛行場及び横田飛行場における着陸訓練 *訓練期間: 9月18日(月)〜22日(金) 19:00〜22:00 4.硫黄島における天候等により所要の訓練が実施できない場合には、次のとおり計画の一部、又は全部を実施する。 *厚木飛行場、三沢飛行場、横田飛行場 訓練期間: 9月18日(月)〜24日(日) 19:00〜22:00 なお、天候・機体整備上等の不測の事態が生じた場合は、上記期間・場所が変更される可能性があり、所要の訓練が完了しない場合には、22時以降も実施する。 とのこと。
|
軍事演習・MEDEX2000を即時中止せよ!抗議集会に約1300名が参加!! 「総合医療演習に抗議し、相模補給廠の撤去を求める神奈川集会」
|
●厚木騒音 政府が”不問”−米公文書「発着3倍程度」認識−[朝日新聞00.8.16−1面] 神奈川県の米海軍横須賀基地に空母を配備するために日米政府が1972年に協議した際、同県の米軍厚木基地での艦載機の発着が増え、騒音問題を引き起こすおそれがあることが指摘されながら、公式にはそのことを「不問」に付す形で協議が進められたことが、米政府の公式文書で分かった。実際、73年に空母ミッドウェーが横須賀を拠点としたあと、厚木周辺で騒音問題が深刻化し、76年に周辺住民が国に夜間飛行差し止めなどを求める訴訟を起こしている。
|
ご案内 |
相模補給廠で大規模医療演習 訓練基地化の危険な動き、基地返還にも逆行、相模原市も政府・米軍に中止要請 8/28「メデックス2000」に抗議し相模補給廠の撤去を求める神奈川集会」 に参加を。 日 時 : 8月28日(月)18時〜 場 所 : 鹿沼公園(JR淵野辺駅南口下車3分)
※ その他に連日、申し入れ、抗議行動を予定・ ※ 集会後、デモ行進(JR相模原駅まで) 「基地撤去をめざす県央共闘」他 |
爆音と猛暑の中で、約4000人が参加! ”沖縄嘉手納基地包囲に連帯し、厚木基地撤去をめざす神奈川集会” 7月20日(祝)、大和市引地台公園で開かれた「沖縄に連帯し、基地撤去をめざす神奈川集会」は、30度を超える炎天下と上空を飛び交う米軍艦載機の爆音の中、37団体、3700人(主催者発表)が参加し、基地撤去を訴えた。
|
「ウィングス2000」7月1・2日、強行実施! 前日のリハーサルを含め、市に苦情電話殺到! 新聞等でも連日報道された「エアーショー」への騒音苦情。6月30日午後には訴訟団事務所にも「苦情電話を入れたいから電話番号を教えてくれ」「大和市基地対策課が話し中でつながらない。」「基地対策課にかけると現在使われておりません、になる。」等の問い合わせが殺到した。
|
7.20沖縄嘉手納基地包囲に連帯する神奈川行動について 日 時 : 2000.7.20(木・祝)12時30分〜16時 会 場 : 大和市引地台公園内「野外音楽堂」(下図参照) 集会名称:沖縄嘉手納基地包囲に連帯し、厚木基地撤去をめざす神奈川集会
主催団体: 神奈川平和運動センター・いのちとくらしを守る共同行動委員会・基地撤去をめざす県央共闘 内 容 :
|
●キティホーク横須賀港帰港へ[神奈川新聞00.6.2] 米海軍横須賀基地を事実上の母港とする空母「キティホーク」(83,960d)が5日朝、訓練航海から同基地に帰港する。在日米海軍司令部(横須賀)が1日、発表した。 キ号は西太平洋地域における春の訓練航海にむけ、4月11日に出港。ミサイル巡洋艦「チャンセラーズビル」(9,516d)、駆逐艦「オブライエン」(8,040d)とともに、タイ、シンガポールとの合同軍事演習「コブラ・ゴールド」に参加するなどした。 ○基地開放→7月1/2日 |
米軍のPCB含有廃棄物、横浜出港−相模総合補給廠にはPCBが今も・・− 3/23に横浜港を出港し、たらい回しにされたあと、4/18に再び横浜港へ戻って、米軍施設・ノースドックに搬入、保管されていた相模原補給廠のPCB含有廃棄物は5/13午後米海軍の貨物船 「グリーン・ウェーブ」に積み込まれ、太平洋の米領ウェーク島に向かった。25日ぶりに横浜を離れた。→これまでの経過 あいかわらず米側は情報を一切伝えない。 相模原市の在日米陸軍相模総合補給廠には、まだ20トンのPCB含有廃棄物が保管されているという。 |
航空機騒音、3割で基準未達成=自衛隊・米軍基地で高い数値 2000年4月28日(金) 17時27分 −環境庁調査 (時事通信)環境庁は28日、在日米軍基地を含む全国57飛行場を対象とした1998年度の航空機騒音調査結果を公表した。地方自治体による測定データを同庁が初めて集計したもので、599の測定地点のうち、3割の185地点で航空機騒音の環境基準(W値=住居専用地域70以下、その他地域75以下)を超過。米軍嘉手納飛行場(沖縄)西側の住宅地で、最高のW値91を記録するなど、自衛隊・米軍管理の基地で特に高い数値が出ていることが分かった。嘉手納飛行場では13測定地点のうち10地点が基準を超過した。このほか、米軍厚木(神奈川)、横田(東京)両飛行場のW値が嘉手納に次ぐ89、自衛隊百里飛行場(茨城)でも88を測定し、23基地のうち、全測定地点が基準をク リアしたのは6カ所だけだった。同庁は「軍用機の騒音レベルが民間機を上回っていることなどが理由」と説明している。 [時事通信社 2000年 4月28日 17:27 ] |
|||||||||||||||||||||||||||||||||
爆同委員長、三次訴訟団副団長が外交防衛委員会に同席! 4月18日、「参議院外交・防衛委員会」が厚木基地視察を実施しました。視察委員は自民の矢野委員長をはじめ、参議院議員9名。目的は「日米安全保障条約、国の防衛等の関する実情調査」で、例のダイオキシン問題が主とされます。 ところが、4/13に防衛庁前で座り込み抗議をしたおかげ(?)で基地周辺住民の願いである爆音解消にも少しだけ(!)耳を傾けようと急遽、地元自治体代表とともに爆同委員長、三次訴訟団副団長も同席することになりました。ただ、同席なので極めて不服でした。日程は以下の通り。
|
相模補給廠のPCB問題を簡単にまとめてみました
|
写真:[2000/04/19神奈川新聞より] |
キティホーク、出港。 米空母キティホークが、4月11日朝米海軍横須賀基地を出港した。太平洋地域における航海訓練が目的で2ヶ月間の航海になる。また、F/A−18CやF−14A、E−2Cは18日までグァムで訓練するという。(星条旗新聞より) |
新嘉手納訴訟、きょう、2000年3月27日(月)提訴。 沖縄地裁沖縄支部で、3/27午前10時、国と一部原告が米政府を相手に「新嘉手納爆音差し止め訴訟団」原告5544人が提訴。0歳から102歳まで家族ぐるみで原告団に参加している。 前日の26日(日)に行われた原告団結成総決起大会には約500人が参加。 他の横田爆音訴訟団・小松爆音訴訟団、そしてわれわれ「第三次厚木爆音訴訟団」からも事務局長が参加し現況を報告。 |
NLP(夜間連続離着陸訓練)通告、また眠れない夜に・・・。 空母キティホーク艦載機の着陸訓練を実施すると、00/03/24、防衛施設庁より連絡がありました。 これによると、 1.硫黄島における着陸訓練 *訓練期間:4月3日(月)〜4月7日(金) *派遣機種:EA−6、S−3、C−2 約10機 *派遣人員:パイロット及び地上要員等 約200名 2.硫黄島における天候等の事情により所要の訓練が実施できない場合には、次のとおり計画の一部、又は全部を実施する。 *厚木飛行場 4月3日(月)〜4月7日(金) 18:00〜22:00 *横田飛行場 4月3日(月)〜4月7日(金) 18:00〜22:00 *三沢飛行場 4月3日(月)〜4月7日(金) 18:00〜22:00 なお、天候・機体整備上等の不測の事態が生じた場合は、上記期間・場所が変更される可能性があり、所要の訓練が完了しない場合には、22時以降も実施する。 とのこと。 ちなみに、派遣機種:EA−6[電子戦用機(爆音110dB以上)]、S−3[対潜機、空中給油機(爆音110dB以上)]、C−2[艦上輸送機(爆音88dB)] |
「100b煙突」例外適用−基地周辺の産廃処理排煙[神奈川新聞’00.3.15] 厚木基地の南西に隣接する「エンバイロテック」(旧社名・神環保、綾瀬市深谷)のダイオキシンを含む排煙にさらされているとして米軍が被害を訴えている問題で防衛施設庁は新年度予算案に約11億円を計上、高さ100bの煙突の新設を計画した。同社は昨年「(煙突を高くすると)炉に負担がかかり、壊れる」と難色を示し交渉がとん挫していたが、今年に入って同社が柔軟姿勢を示したため、施設庁は環境整備を急いでいた。ネックの一つが航空法と自衛隊法だった。基地滑走路の半径(水平表面)3500b以内の範囲に高さ45bを超える建物建設を禁じているが、同社から基地施設区域までは約170bの距離。これでは100b煙突が建設できない。 そこで、防衛施設庁は航空法にある「飛行場設置者の承認があれば接地制限を受けない。」との例外規定に着目、防衛庁など関係省庁と調整を進め、この例外を適用して建設を進める方針を模索することにした。しかし基地周辺では、国の指導に従う形で建設物の高さが厳しく制限されてきた。地域ラジオ放送局のアンテナが高さを制限されたことで、受信が困難になった経緯もある。地元自治体も「これまでの規制が市民生活に影響を与えているのは確かだ。」と指摘している。それだけに、今回の措置は住民の不信感を招きそうだ。施設庁担当者「周辺住民へは、煙突建設時に環境アセスメントと併せて説明する」としているが、煙突が高くなることで排煙が拡散され、被害や苦情が基地周辺に拡がることへの懸念も出ている。 |
訴訟団長と監視データでおなじみの原告が記者発表、00/03/04各紙に掲載。 発表内容:
|
神奈川県が初めて「曲技飛行」の認識[神奈川新聞’00.3.7] 恒例行事となってきた「厚木基地開放日」の曲技(アクロバット・デモンストレーション)飛行について、県は3月6日県議会総務企画常任委員会で「NLPとは異なり、日米安保条約上関連のない単なる“曲技”」との認識を初めて明らかにし、中止を強力に働きかける姿勢を明確にした。日米合同委員会で承認済の「厚木飛行場周辺の航空機の騒音軽減措置」では“曲技”飛行を行わないことになっているが年間行事としては「この限りでない」としている。「米軍側は通常訓練の成果、技量であり、それを近隣住民に見せ友好を深めることが日米安保にそう」とし、「騒音軽減措置の合意外」と説明している(県基地対策課による)。県によると日本政府も「騒音軽減措置の合意外」との見方をしているが「日米安保」との関連性については明らかにしていない、という。県は「近隣友好につながる飛行とは思えず、安保上の関連事業とは認められない」と中止要請を続ける一方、昨年秋から「騒音軽減措置」の中の「曲技飛行」部分を削除するよう新たに求めたことを明らかにした。 |
キティホーク帰港(2000/03/06) 2月23日横須賀を出港していた米空母キティホークが3月6日午前9時頃横須賀港に帰港。 同艦の甲板修理などを行ったことに伴う試験航海で艦載機は少数だったため出港中もそれ以外の艦載機はいつもと変わらず訓練をおこなっていた。厚木基地周辺住民もいつもと変わらず爆音に悩まされていた。 |
厚木基地所属の米軍機がパンク 3月2日午前11時頃、青森空港を離陸しようとした厚木基地所属、小型輸送機のタイヤがパンク、滑走路上に立ち往生した。青森空港にはこの機種に合うけん引用機材がなく、タイヤ交換をしてから撤去したため約4時間半の間滑走路が閉鎖された。このため、民間機5便が欠航、2便に遅れが生じたほか、青森空港着予定の2便が到着地を他空港に変更した。米軍機は県内で実施された日米共同訓練の関係者を乗せ、青森空港から厚木基地に向かうところだった、という。 |
厚木基地内で約3万リットルの燃料漏れ (3月2日(木)14時30分基地渉外部発表) 2月28日、18時30分頃米海軍厚木基地内で燃料の漏出が発生。この燃料漏れは、軽油を貯蔵タンクからデイタンクへの移し替えの作業中に、自動停止装置が正常に作動しなかったためでタンクいっぱいになり防油堤の中に溢れ出し、さらに雨水排水管に入った。漏れは近くの蓼川に到達。流出した燃料の量は約31,800リットルで7.5リットルが下流や基地外へ流出、大部分はオイルフェンスや吸収パットにより防止されたが、現在蓼川の水を採取し水質検査中である。 |
厚木基地関係者(ジェラリン・S・ノア部長)、問題発言!! 「勉強は試験の前だけにやるのではない。普段からやるもの。基地周辺に住むのを選んだ人たちだから。」 県立高校入試日の2/17、TBSテレビニュースの中で、約5分間にわたり厚木基地の騒音状況の様子が放映されていましたが、最後に厚木基地ノア部長のこの発言に私たちは、愕然としました。 また、新聞でも、米軍関係者:「航空基地なのだから、飛行訓練をするのは当然。基地周辺住民は基地の存在を承知で住んでいたはず。」(2000.2.19神奈川新聞より) この発言に対し私たちは断固、抗議します。→「抗議行動」のページへ |
県知事と基地周辺7市長及び県教育委員長の連名による抗議文 「厚木基地における夜間連続離着陸訓練(NLP)等への抗議について」を提出 2月15日から17日まで行われた厚木基地における夜間連続離着陸訓練(NLP)等が強行実施されたことについて、関係機関に対し抗議を行う模様。 米側:厚木航空施設司令官・在日米軍司令官 日本側:外務大臣・防衛庁長官・防衛施設庁長官 抗議文の内容は、主として、 1.NLPは硫黄島で行うのが基本であるが、今回の訓練では硫黄島が使用されなかった。 2.試験前日、前々日に騒音の激しい機種によりNLPが行われるとともに、試験当日の午後も FCLP(陸上模擬着艦訓練)が実施された。 ・公立高校の学力試験当日は、英語のリスニングテストの時間帯(9:15〜9:45)に飛行活動はなかったが、そ の時間帯外においては、激しい騒音により受験生に大きな迷惑を与えた。 ・国及び県教育委員会は、神奈川県内で行われる年間行事を米側に事前に提供しているが、今回の公立高校の学力試験に対する配慮が見られなかった。(更に99.12.6には書面にて、また、00.1.14には教育部長が基地を直接訪問し、当日の騒音防止への協力を要請) 3.岩国基地は、2日間で訓練が終了したにもかかわらず、厚木基地においては、3日目もNLP及び午後の着艦訓練が実施された。 ・厚木基地の電話案内によれば、3日目の最終日は、予備日とのことであったが、激しい騒音を伴う機種によるNLP等が前2日間と同様に実施された。 ・当初の情報では、厚木で行う機種は、F14とEA−6Bとのことであったが、県市職員によるによる現場確認では、FA−18、S−3B、E−2C等の機種もNLP等を実施した。 |
キティホーク出港、でもすぐ帰港。 米空母キティホークが2/23午前8時30分頃横須賀を出港。 同艦の甲板修理などを行ったことに伴う試験航海で、3月初旬に帰港予定。 |
「沖縄と神奈川を結ぶともに基地撤去をめざす県民集会」開催 00.2.19(土)13時30分から大和市生涯学習センターで、”厚木基地撤去・核兵器の廃絶をめざす県北地区共闘会議”を主催者として「沖縄と神奈川を結ぶともに基地撤去をめざす県民集会」がとりくまれ、沖縄から参加した那覇市議の高里鈴代さん、SACO合意を究明する県民集会の真喜志好一さんが、それぞれ普天間基地の移設でいま、沖縄で何が起きているのか、という現況報告がなされ、そのあと集会宣言を拍手で採択し終了。その後、各団体でつくられたプラカードを高々とあげて大和駅までデモ行進して終了。 |
|
〔16機編隊飛行〕 第5空母航空団を代表するF−14A(ト ムキャット4機)・F/A−18C(ホーネッ ト8機)・S−3B(バイキング2機)・EA− 6B(プラウラー1機)・E−2C(ホークア イ1機) (大和市引地台中学校屋上より) |
再三の申し入れもむなしく、エアーショー強行開催! '99.9.25.26、厚木基地開放・展示・曲技飛行が行われました。私たち原告団や爆同、さらには運動会の支障を懸念した教職員組合やその他労働組合が防衛庁・内閣総理大臣・厚木基地司令官に中止の申し入れをしてきましたが、米軍は、最終的に1時間繰り上げてジェット機のデモ飛行を始めました。 市内小学校の運動会では、「ダンスの途中で音楽が聞こえない。」「最後の運動会なのに。」「閉会式で楽しみな得点発表も聞こえない。」 また、綱引きの最中に爆音で「怖い」と叫んで耳をふさぐ児童もいました。 25日は、特に運動会を行う学校が多く大和市内の小学校だけでも18校が運動会を行いました。大和市教育委員会のまとめでは、15校に支障が出ました。また、大和市基地対策課には騒音に対する苦情が71件寄せられました。(新聞より) |
1999.7.23の第2次厚木爆音訴訟東京高裁判決の「主文」と「事案の概要」をそのまま載せます。 第2次厚木基地騒音公害訴訟 |
● | 第二次爆音訴訟東京高裁判決、 80W値以上の被害を認め 「1億7017万円の損害賠償の支払いを国に命令」 昭和59年10月、原告161名で横浜地方裁判所に提訴してから、地裁判決、東京高裁に控訴と、14年続いた裁判が、1999年7月23日に判決が出され終結しました。 飛行騒音の違法性を認めながらも、国(被告側)の主張した危険への接近の理論を一部認め減額することを妥当とする判決となりました。 判決の争点になると思われた、 1.75W値〜80W値の損害賠償、 2.防音工事減額、 3.米軍機及び自衛隊機の飛行差し止め→
●損害賠償認容額(月額)
1室10% 2室20% 3室30% 4室40% 5室50% −15年にわたる長い裁判闘争に、ご協力いただいた方々に感謝とお礼を申し上げます。−第二次訴訟原告団・厚木爆音期成同盟 |
◆ | 第二次爆音訴訟の判決は1999年7月23日(金)に決定! 東京高等裁判所101号法廷にて午前9時40分から判決が言い渡されます。判決の傍聴を希望する方は爆同・第三次訴訟団事務所までご連絡ください。傍聴は抽選です。当日、傍聴券のくじ引きがあります。 第二次訴訟は1984年10月に156人で国を相手に横浜地裁に提訴。飛行差し止めと損害賠償を求めた。1992年12月地裁一審判決では被害の一部の損害賠償は認めたが飛行差し止めについては訴えを却下。同年末、東京高裁へ控訴 した。75w値の賠償請求・防音工事の1室当たりの割合などの判決が言い渡される。 |
◆ | F16事故原因は「脇見運転」 (米空軍三沢基地)1999年1月21日午後1時30分頃に岩手県釜石市山中で発生したF−16戦闘機事故はパイロットによるミスであることがわかった。 Gスーツのジッパーが外れたことに気を取られていたのが墜落の原因。わずかな異常に気を取られパイロットがジッパーを点検しているうちに危険な高度まで降りていた。パイロットが装具の異常を点検する前に安全高度まで上昇するか、ジッパーの点検時間がもっと短ければ事故は起きなかった。 通常の訓練中にF−16戦闘機を操縦していたパイロットのリチャード.O.フェントン少佐は、海抜 約3300フィート、速度約418ノットで飛行中にGスーツの異常を若干感じた。少佐が異常の点検に 時間をかけすぎたため、航空機が山林に接近していたことに気付くのが遅れた。急上昇で衝突を回避しよ うと試みたが、地上20フィートの地点で木に接触し、幅35フィート、長さ85フィートにわたり樹木をなぎ倒した。 接触後にエンジンが破損・停止し、航空機は飛行不可能となった。パイロットは、接触の45秒後に操縦不能の航空機から脱出し、パラシュートで無事着地した。航空機は 速度約100ノットまで減速後、その後地上に墜落した。この事故により、現場付近の山林一部を焼く損害を与えた。 当航空団司令官スティーブン・G・ウッド准将は、「我々にとって飛行安全が最優先事項である。事故 後パイロット達は事故原因として考えられるすべての要素をもとに事前防止策をとっている。また事故機 のパイロットは再教育プログラムを受講し、現在飛行任務に就いている。引き続き安全な飛行が出来るよ う、すべての航空機に対して安全及び整備点検を徹底的に行うよう命じている」と述べている。 (第35戦闘航空団 三沢基地広報室H11.5.27 F−16戦闘機事故報告 原因発表資料 より) |
★ | キティホーク、湾岸へ派遣!! ペンタゴンのニュースブリーフィング(April 3, 1999 - 1:45 p.mワシントン時間)のやり取りでは、確定事項として論じられています。これによると、空母ルーズベルトはこれまで湾岸に展開していた空母エンタープライズと交代するために湾岸に派遣されたが、急遽アドリア海に派遣と変更されたため、空母不在となるペルシャ湾の穴を埋めるため空母キティーホークが送られることになった。エンタープライズは本国に帰還する。 キティーホークをペルシャ湾に送ると西太平洋が空母不在となるが、という質問に対しては、「これまでにもそういうことはあった」とどうでもいいような返事。日本は民間人まで動員する「周辺事態法」を作ってまでアメリカに奉仕してこの地域での「守り」を固めようと努力しているのに、アメリカは別に何もないよ、と「有事」の発生を考えもしない。日本だけが熱くなっているということでしょうか。さらには、日本のメディアではこのキティーホーク報道はないようです。知らない訳はないからそもそも関心が無いということなのでしょう。日本のメディアのユーゴ報道は、どうも入ってきている情報のある一部だけしか流していないような印象です。報道の自主規制があるのかもしれません。NATOの空爆の範囲が拡大してユーゴの通信インフラまで攻撃をはじめました。国際電話がつながりにくくなったという報道もあります。 |
★ | キティホーク、米豪合同演習に参加 (3/15開始) 沖縄本島の東海上で3月9日から12日まで訓練を行ったあと、グアム島に向かった。巡洋艦2隻の他に、16日に横須賀を出たイージス巡洋艦モービルベイや駆逐艦カーティス・ウィルバー(15日出港)、フリゲイト艦バンデグリフト(2月17日出港)が、19日から20日にかけて相次いでグアムのアプラ港に入港している。 2年に一度Tandem Thrust(タンデム・スラスト)という「西太平洋最大の演習」が行われます。現在米軍とオーストラリア連合軍が、グアムで行っています(今回はカナダ軍も参加)。 その想定は「Kepuhaと言う国の独裁者がAruraという米軍の友好国を侵略したのでそれを撃退する」というもの。地域紛争に対処する演習で、Stars & Stripes紙で報道されています。カナダから3隻、770人・オーストラリから5隻1,130人・米軍は、8隻、約10,000人が参加。揚陸指揮艦ブルーリッジ、キティーホーク、沖縄海兵隊、横田輸送団などが参加。(3月19日付) |
「キティホークの航跡推定図」('99年3月)
|
◆ | 厚木基地 周辺住民被害調査へ 岡崎 洋知事は2月24日の県議会本会議で、厚木基地周辺の住民を対象に米軍機の騒音被害 の実態調査を2000年度に実施する方針を明らかにした。基地周辺の健康、環境調査をめぐっては、 1983年に実施しており、以後、基地周辺の人口が増え、基地をめぐる状況が変化していることから、 県は周辺環境などを踏まえ新たな実態調査の実施を検討していた。17年前の調査では騒音被害の 大きい基地周辺6市で、約4400人を対象に調査。住民の8割が米軍機の墜落に不安を覚えたほ か、「テレビの音が聞こえにくい」「騒音で母乳が出なくなった」など騒音が与える肉体的、精神的被害 が明らかになり、県は国などに対策を要望した。今回も健康や生活環境に与える影響を中心に調査す る考え。また、岡崎知事は基地周辺の騒音の測定についても「騒音計を増やさなければ、という気持ち を強く持っている」と述べ、国に騒音計の増設を働きかけていることを強調した。(毎日、神奈川新聞より) |
★ | 米空母キティホーク、3月2日出港 米空母キティホークは、オーストラリア、タイなどの演習に参加するため、3月2日米海軍横須賀基地を出港。 約3ヶ月半をかけ、香港、シンガポール、タイに寄港の予定。 |
★NLPない日も騒音苦
10月10日付朝日新聞を皮切りに、基地近くにすむ原告の一人が百日間に渡る騒音被害の実態を調査した、調査書が新聞各紙に掲載され各地で話題になった。基地に発着する飛行機の、時刻や機数、騒音の大きさを騒音計を使って観測。 これにより夜間発着訓練(NLP)の実施日でなくても、夜遅くまで艦載機が飛んでおり、騒音被害の実態が浮き彫りにされた。またジェット機以外にもプロペラ機も頻繁に飛んでおり、基地近くに住む住民にとっては同じように騒音苦となっている。 |
★空母キティホークの推定航跡
9月30日に横須賀基地を出港した空母キティホークは、大島沖の訓練海域に向かった。この海域で艦載機の訓練を繰り返した後、10月5日には沖縄東海域を目指して南下を始めた。沖縄の東、西の海域で自衛隊と合同演習を行ったと見られる。この間、艦載機は爆撃やミサイル発射の訓練も行った。その中には精密誘導爆弾の投下も含まれている、とF18のパイロットは語っている(10/14付星条旗新聞)。 その後、キティホークは北上し、12日に釜山に入港した。16日まで滞在とのことだ。その後は米韓合同演習フォールイーグルに参加、その中で「艦隊先頭実験−D」も行う。横須賀出港時から随伴している水上戦闘艦はイージス巡洋艦チャンセラーズビルだけだが、「艦隊先頭実験−D」には横須賀を母港にしているイージス艦3隻も参加(佐世保からはベローウッドも参加)する。また、ドライドッグにいるブルーリッジは、通信機能を駆使して、ドッグに居ながらにしてこの実験に参加するその他のフリゲートなどの出港の動きもあり、横須賀を母港とする艦船の動きが激しくなってきた。 |