<ト ピ ッ ク>

このページでは、訴訟団・基地問題に関連する事柄を
少しづつお伝えしていきたいと思います。


マスコミも取り上げるほどのうるささ!艦載機の騒音苦情7月急増、1100件超す -神奈川新聞(7月30日)から-
 厚木基地周辺七市と県に入った米空母艦載機の訓練による住民の騒音苦情件数が今月に入り急増、1カ月足らずに1100件を突破したことが29日、県基地対策課の調べで明らかになった。月別の苦情件数は米国同時多発テロが起きた昨年9月を除けば過去2年間で最多。 県は「最近の通常訓練としては突出した件数」と事態を重視、周辺七市とともに30日、米海軍厚木基地司令部に対し、騒音解消を口頭で要請する。
米空母キティホークが横須賀に入港したのは6月5日。同月の苦情件数は398件だったが、7月に入って急増。平日を中心に周辺市や県に連日苦情が寄せられ、26日現在で、NLP(夜間離着陸訓練)の実施など特別の事情がない通常訓練の中では目立って多い1125件に達した。
 市別の内訳は大和367件、相模原310件、座間116件、藤沢115件などの順。県にも82件が寄せられており、「1歳の子供の具合が悪くなった。大きな音や機体を怖がって昼寝もできず、夜に寝つきも悪い」(座間市内の女性)など悲痛な内容。
 「訓練はいつまで続くのか」とのいらだちや、学校関係者からは 「授業を中断しなければならないぐらい。市や県だけでなく、文部科学省にも抗議すべきだ」との声もあった。
 この数年、NLPは硫黄島でほぼ9割が実施されるなど、住民の苦情を背景にした成果は大きいが、苦情は沈静化せず、むしろ増える傾 向。県基地対策課は「住民側にこれまで以上に静かな生活環境を守ろうとする思いが出てきたためではないか」と分析している
一段とうるさい飛行機の騒音
 
 今月に入って一段とうるさくなりました。市への苦情電話もうなぎ登りです。
相模原市役所の渉外課に苦情件数を聞いてみました。
7/15(月) 22件
7/16(火)  5件
7/17(水) 29件
7/18(木) 35件 タウンニュースに載りました。
7/19(金) 21件 (午後5時現在)
上鶴間と東林間地区の苦情が増えています。ほとんどです。
               (相模原市 金子豊貴男役員)
7月25日、
大和市役所基地対策課に聞いてみました
◆騒音苦情件数について【大和市】
7/15〜24
日付 曜日 電話 メール FAX 手紙 合計
15 8 4 0 0 12
16 8 3 1 0 12
17 20 12 0 0 32
18 45 6 0 0 51
19 22 2 1 0 25
20 0 2 0 0 2
21 0 0 0 0 0
22 14 5 1 1 21
23 24 6 0 0 30
24 19 7 1 0 27
160 47 4 1 212
                 (大和市 荻窪幸一役員)
NLPで抗議運動も−友好中断の大和市長が強硬姿勢表明
[2000.10.21読売新聞]

 米海軍の夜間離着陸訓練(NLP)が厚木基地で実施されたことに抗議して文化的交流を中断している大和市の土屋侯保市長は20日、今後もNLPや基地開放日のデモンストレーション飛行が同基地で行われるようなら、「抗議のための市民運動を展開していきたい」と、より強硬な姿勢で臨む方針を明らかにした。
 抗議の具体的方法については、まだ決まっていないというが、「多くの市民を巻き込んだものにしたい」と話している。
 また、今後の交渉先について、同基地ではなく横須賀の在日米海軍司令部と直接行うということも明らかにした。土屋市長は「これまで再三、厚木基地にNLPの中止要請などを行ってきたが、指揮権がないなどの理由で効果がなかった」としている。
 同市は、先月2度にわたって同基地でNLPが実施されたことに抗議し、同月21日から市関係者が基地の催しに参加したり、市の催しに基地関係者を招く文化的交流を中断した。

<毒グモ発見>厚木基地艦載機と接点のある米軍岩国基地で!

 これが安保の盲点の一つで、米軍が毒グモだろうが麻薬だろうが何を持ち込んでもチェックできない。
地位協定第11条〔関税〕
 5 税関検査は、次のものの場合には行なわないものとする。(a)命令により日本国に入国し、又は日本国から出国する合衆国軍隊の部隊

 毒グモ−山口・米軍岩国基地で60匹発見
 駆除し人的被害なし(毎日新聞)山口県岩国市の米軍岩国基地は20日、「基地内でクロゴケグモとみられる毒グモ約60匹を見付け駆除した」と県と市に通報した。基地報道部によると、毒グモは駐機場や格納庫付近の3カ所で見つかった。人的被害は出てないという。
 県と市は同日、基地の責任で完全駆除し、基地周辺住民に危害を及ぼす恐れがあれば速やかに市に通報するよう基地に要請した。基地外での目撃情報や被害報告はないが、県と市は21日、基地周辺を調査する。市民には発見した場合、市や保健所に連絡するよう呼び掛けている。
 クロゴケグモは北アメリカに分布し、日本には生息していないとされている毒グモ。体長10〜15ミリ。主な毒成分は「神経毒」でかまれると激しい痛みとけいれんなどの全身性ショック症状が現れる。殺虫剤で駆除できるという。 [毎日新聞10月20日] ( 2000-10-20-21:00 )
関連して・・・<毒アリ>硫黄島で発見!→「原告の声」

知事が司令官に抗議
           −厚木基地騒音で初抜本解決求める−[00.10.18神奈川新聞]

 在日米海軍厚木基地の夜間離着陸訓練(NLP)について、岡崎洋県知事は17日、在日米海軍司令部(横須賀)のロバート・C・チャプリン司令官と会談し、抗議と要請を行った。知事は、「訓練は全面的に硫黄島で行ってほしい。それが無理なら別の抜本的解決策を検討してもらいたい」と主張。司令官は「抜本策については政府間で相談しながら、厚木での訓練を減らす方法を検討したい」と応じた。県知事が直接抗議するのは初めて。
 会談後に記者会見を行った岡崎知事によると、会談は通訳を交えて約1時間行われた。知事はNLPの実施状況、訓練に対する苦情件数、厚木騒音訴訟の現況−の3種類の資料を示しながら「司法判断では受忍限度を超えるとして損害賠償が支払われるほど激しい騒音。住民は耐えられない」と訴えた。
 また、厚木基地の立地状況について「人口密集地の真ん中に基地があり、騒音の影響は150万人に及ぶ」と指摘。「大変厳しい問題だということを考えてほしい。硫黄島への全面移転を」と求めた。これに対し、司令官は「この問題は最大の関心事。できる限り硫黄島に移し、厚木の訓練を減らす基本方針を確実に進めたい」との考えを示した。一方で「硫黄島は天候が不順なうえ、距離も遠い。滑走路が長い厚木基地と違い、緊急時の対応もとりにくい」などの本音も明かした。知事は「移転が難しいなら抜本的な解決策を米側でも検討してもらいたい。デモフライトも中止を」と重ねて求めた。司令官は「問題解決のため、航空団とも話し合う。抜本策についても日本政府と相談しながら考えたい」と応じた。
 今回の行動について知事は「書面による抗議ではなく、顔をつきあわせたことによるインパクトは強い」と成果を強調。「今後政府間でのやりとりが促進される動きもあるだろう」などとの期待感を表した。

厚木 NLP苦情史上最高,9月の苦情集計結果 町田市分も集計
 騒音苦情半年で4000件突破 過去最高に

 米海軍厚木基地周辺の爆音に対する住民からの自治体に寄 せられる苦情電話が、今年四月から九月の半年間で四千件を 大きく上回り、年度別比較で既に過去最高を記録している。  このうち、夜間離着陸訓練(NLP)に対する苦情は733件で、 硫黄島での訓練が始まってから、こちらも過去最高となった。  尚、今回の集計には町田市の記録も取り入れた。  9月の苦情2114件のうち、NLPに対する苦情は728件(町田市はの ぞく) を記録している。  NLPについて、県基地対策課の調べでは、硫黄島での訓練割合 が98年度には98・8%だったのが、99年度は81・9%、今年度(4 月〜9月) は74・8%と下落傾向。その分、厚木基地などでの訓練が増えている  県基地対策課では、9月のNLP実施日には「苦情が殺到した ためか、周辺自治体に電話しても通話中のことが多かった」として 潜在的にはもっと多くの苦情電話があったものとしている。

新嘉手納爆音訴訟
<沖縄タイムス2000年9月28日 夕刊 1・5面>
住民ら夜間飛行禁止求める/新嘉手納爆音訴訟
 米空軍嘉手納飛行場の米軍機による爆音被害に苦しむ周辺六市町村の住民 が、県内過去最大の五千五百四十二人のマンモス原告団を組織し、夜間・早朝の 飛行差し止めと精神的・肉体的な被害への損害賠償として、過去分の約六十二億 円などを日米両政府に求めた新嘉手納爆音訴訟の第一回口頭弁論が二十八日午前、那地裁沖縄支部(杉山慎治裁判長)で開かれた。旧訴訟が高裁判決を受け、 一九九八年五月に終結してから二年四カ月。その後も何ら変わらない実態に憤る住民らの「静かな夜」「人間らしい生活」を取り戻すための新たな闘いが再び始 まった。
 旧訴訟では同飛行場の航空機騒音について「周辺住民の受忍限度を超えた違法なもの」と判断。しかし、飛行差し止めに関しては「日本政府に米軍機の飛行を差し止める権限はない」との「第三者行為論」によって原告側の訴えを退けた。
 このため住民側は、被告に米国政府を加え、住民代表二十一人が原告となり、飛行差し止めを求めているが、これまでのところ、米側から応訴についての意思は伝えられていない。
 この日の弁論で被告・日本政府は飛行差し止めと損害賠償の過去分については棄却、将来分に関しては却下するよう求める答弁書を陳述した。
 原告側は原告、弁護団からそれぞれ四人のほか、同様の被害で裁判闘争を行っている横田基地(東京)、厚木基地(神奈川)の原告側弁護団から一人ずつの計十人が意見陳述し、それぞれの立場から爆音被害の実態を述べた。
 この中で、旧訴訟を含めて初めて、中学生の池原仰一君(嘉手納中一年) が「少しでも爆音を減らしてほしい」と子供の視点からの爆音被害を訴えた。
 弁護団長の池宮城紀夫弁護士は「旧訴訟で違法と断定されたが、状況は変わっていない。その実態を裁判所も検分してもらいたい。米国政府が応訴するよう働き掛けてほしい。五千五百四十二人の原告は六市町村の二十七万人の住民一人ひとりの思いを代表したものと認識してもらいたい」と訴えた。
 弁論開始に先立ち午前九時すぎから、同支部前で原告ら約百五十人が事前集会を開催。「静かな夜」を取り戻す訴訟の勝利に向け、気勢を上げた。
 この日の口頭弁論は、午前十一時に終了。杉山裁判長は「できるだけ、審議の進行を早くするよう努力したい」と述べ、次回以降の日程を十二月七日、来年一月二十五日、三月八日に設定した。
住民が被害実態陳述
 新嘉手納爆音訴訟第一回口頭弁論が開かれた那覇地裁沖縄支部には、午前九時前から三十五席の傍聴券を求め、百十六人が列をつくった。法廷内はピンと張り詰めた空気に包まれ、原告側の意見陳述人の声が響き渡った。大勢の原告らが見守る中、陳述人らは、「人間らしい生活ができる静かな環境を返してください」と切々と訴えた。
 陳述人の一人として池原仰一君(13)=嘉手納中学一年=が、証言台に立った。旧訴訟を含めても中学生が法廷で意見を述べるのは初めて。
 仰一君は先日、那覇の知人宅に宿泊したとき、「ほかの地域はこんなに静かなんだ」と驚き、嘉手納周辺のうるささを実感した。仰一君の自宅は、嘉手納基地の目の前。道を隔てて防音壁がそびえる。家族六人全員が原告に加わった。
 意見陳述で「生まれてからずっと爆音のそばで生活してきて、聞き慣れてはいるが、それではいけないと思う」と述べた。つい最近まで爆音の被害をあまり意識しなかったという。
 「学校でも友達と爆音が話題に上らない」と平然と話す仰一君。異常が日常化している環境。傍らで父親の吉治さん(44)は「これが当たり前なので、被害者であることに気づきにくいのでは」と息子に視線を向ける。 屋良小学校六年のときは教室が三階にあり、窓から嘉手納基地を見渡すことができた。「広いなあ。少しは分けてもらいたい」と小学生ながら感じた。米軍機が運動場に落ちたという想定で毎年行われた避難訓練では、学校近くの公園に向かいながらも 「本当に落ちたら逃げられるのかな」と疑問が頭をよぎったという。
 母親の喜美枝さん(42)は「生まれて二カ月は寝ない子だった。騒音がするたびに起きてしまう。なかなか寝ついてくれなかった」と振り返る。「勉強 していても騒音で中断され、集中できない。朝もうるさくて四、五時に目が覚めることもある」と話す仰一君は「騒音を少しでもいいから減らしてほしい」と切実な願いを吐露した。 法廷で原告弁護団、被告国側の代理人、傍聴人が見守る中、仰一君ははっきりした声で淡々と陳述した。最後に裁判官に向かって「ほんとに少しでもいいから爆音をなくしてください」とペコリと頭を下げた。 また陳述人の金城昌代さん(51)=嘉手納町=は「親として子供たちに悪影響を及ぼさないか最も心配」と子を持つ親の思いを語り、渡慶次保さん(67)=北谷町=は「半世紀以上にわたり戦争、基地に苦しめられた。一体、いつまで基地の犠牲になるのか」と訴えた。又吉清喜さん(57)=具志川市=は「家族の団らんや、子供の育児など、人間の基本的な生活を脅かしているのが爆音だ」と強調した。
原告の団結で政府動かそう
 弁論が終わった午前十一時すぎ、原告団は同支部前で事後報告会を開き、 法廷に入れなかった原告らに内容を説明した。仲村清勇原告団会長は「短い時間 の中で皆さんの思いの丈を訴えることができた。司法の壁を打ち破るには原告の団結が必要。組織の力で国の政策も動かせる」と強調した。意見陳述した仰一君が「緊張したが、自分なりに言いたいことを言えた。皆さん力を合わせて頑張 りま > しょう」と呼び掛けると、大きな拍手が起こった。
池原仰一君の意見陳述 僕は、嘉手納町屋良に住む、池原仰一といいます。 嘉手納中学校の一年生です。僕の家は嘉手納基地のすぐ隣にあり、玄関を出るとすぐ基地の大きな壁があります。
 生まれてからずっと今住んでいる家にいます。毎日爆音が聞こえ落ち着かない時もあります。宿題をしている時など爆音が鳴り響くと、とてもイヤな気持ちになり、勉強時間も長続きしない事もあります。
 計算をしている時や本を読んでいる時には、「静かであればなぁ。」といつも思っています。また、テレビを見ている時も爆音が響くとボリュームを大きくしてしまい、母から、「テレビの音が大きすぎるよ。」とよく注意されます。
 生まれてからずっと爆音のそばで生活してきて、聞きなれてはいますがそれではいけないと思います。
 友達との会話も爆音が響くと自然と大きくなります。電話をしている時は 相手 > の話が聞こえなくなります。両親やおばあちゃんは、「朝早くから飛行機が 飛ぶので眠れない。」とたまにいいます。嘉手納飛行場からの爆音をもう少しでもなくすことができたら、毎日気持ちよく過ごせると思います。
 また、小学生の時、飛行機事故が起きた時にそなえて、避難訓練をしました。その時は、現実にそのような事が起こるはずがないと思っていましたが、最近は低空飛行もしているので、事故が起きないか心配になります。
少しでもいいから爆音をなくしてもらえたら、僕たちは、とても助かります。 だから、ぜひほんとに少しでもいいから爆音をなくしてほしいです。(全文 ・原文通り)

◆小樽市長、空母キティホークの寄港は容認、巡洋艦ヴィンセンスの寄港は拒否。
[神奈川新聞2000.10.2]
◆キティホーク小樽寄港?
米空母寄港 月末に市長が方針[朝日北海道9月26日]
 米空母キティホーク(81、123トン)の小樽港寄港問題について、小樽市議会は25日の各常任委員会で、22日の特別委員会に続いて審議した。この中で山田勝麿・小樽市長は「特別委、常任委で質疑があった。10分(議会側の)意見をお聞きした」と述べ、議会論議は尽くされたとの認識を示した。与野党とも山田市長の最終判断は、27日の市議会閉会後の28、29ごろと見ている。
 山田市長は市議会総務委員会で、共産党の北野義紀氏の「27日までに態度を明らかにしないのか。臨時議会を開き、(市長判断を)報告するのか」との質問に答えた。
市議会は22日の「米空母キティホーク入港に関する調査特別委員会」(小林栄治委員長)でほぼ半日、各党の質疑を行っおり、共産党を除く他会派も「特別委の質疑に論点は集約されている」と判断。共産党が議員発議による臨時議会の開催を呼びかけているが賛同は少なかった。
 また、北野氏は「横須賀出港後に演習を行い、小樽港に入港するのなら、まさに軍港化ではないか」と質した。これについて、市側は米空母の日程について「在札幌米国総領事館に問い合わせる」と答弁した。
●キティホーク横須賀基地を出港[神奈川新聞00.9.26]
 米海軍横須賀基地を事実上の母港とする空母キティホーク(83,960d)が26日午前、同基地を出港する。
 同基地広報部によると、今回は約2ヶ月間の演習航海で、11月下旬に帰港予定。
 演習には、同基地配備のミサイル巡洋艦「チャンセラーズビル」(9,516d)、同カウペンズが随伴するという。
また、キ号は10月13―16日の4日間、北海道小樽市の商業港・小樽港 への寄港を計画。小樽海上保安部を通じてバース手配の依頼を受けた小樽市は、 空母寄港による港湾業務への影響などを調べた上で、寄港を受け入れるかどうかの判断を下す方針。

海軍、厚木基地の夜間発着訓練を突然中止[朝日新聞9月21日22:06]
 米海軍は21日、厚木基地(神奈川県大和市、同綾瀬市)で24日までの 予定で続けていた空母キティホーク艦載機の夜間発着訓練(NLP)を突然、中止した。同日夕、座間防衛施設事務所を通じて地元自治体に伝えた。
 米軍がNLPを強行したことなどについて、青森県三沢市が18日、大和市が20日に米海軍との友好関係の中断を明らかにしている。米軍側は中止の理由を明らかにしていないが、21日には、綾瀬市の見上和由市長も厚木基地を訪れて友好関係の中断を伝えており、周辺自治体からの強い抗議に配慮したと見ら れる。
 大和市の土屋侯保(きみやす)市長は「米軍としても地元住民との友好関係を続けたいと思っている結果が、今回の中止になったのであれば効果はあったと思う。今後のことについては様子を見守っていきたい」と話した。
 厚木基地のNLPは、当初は18日から22日までの予定だった。しかし、米軍は15日から予定されていた硫黄島での訓練が天候不良のため消化しきれなくなったとして18日に、24日まで延長すると通告。基地周辺は、離着陸を繰り返す艦載機の激しい騒音に連日さらされ、大和市などには住民からの抗議電話が殺到していた。
夜間訓練の米海軍に抗議 大和市も友好中断
 神奈川県大和市と綾瀬市にまたがる米海軍厚木基地で18日から強行さ れた米空母キティホーク艦載機による夜間発着訓練(NLP)の騒音被害に抗議 して、土屋侯保(きみやす)大和市長は20日、在日米海軍と同市との友好関係を中断
厚木でも NLP神奈川新聞9月19日

◆実現せぬ硫黄島全面移転18日夜も厚木基地でNLP

 米海軍厚木基地(大和、綾瀬市)で十八日夜、通告通り米空母「キティホーク」艦載機の夜間離着陸訓練(NLP)が始まった。同基地では、今月五〜八日にも実施されており、ひと月二回の実施は異例。二十四日(午後六 半〜同十時)までの予定。

 NLPは午後六時半から始まり、FA18戦闘攻撃機、F14戦闘機、E A6B 電子戦用機などが滑走路着陸直後に離陸する「タッチ・アンド・ゴー」を繰り返した。
 基地から南二・八キロの地点では、最大百八デシベルの騒音を記録。地元の大和、綾瀬両市には騒音苦情が計百三十件寄せられた。  米軍は当初、厚木、横田(東京都)両基地での実施を計画していたが、硫黄島の天候が不良として岩国基地(山口県)を実施地に含め、期間、時間帯の変更を通告してきた。

◆横浜地裁が騒音測定

 「第三次厚木騒音訴訟」で、横浜地裁は十八日夜、在日米海軍厚木基地で実施されている空母艦載機の夜間離着陸訓練(NLP)を現地検証、大和市内で騒音被害を測定した。原告側申請を受け、昨年八月に続く二回目の実施。岡本民雄裁判長と原告の住民、被告の国、弁護団など計七十人が参加した。
 検証は飛行コースの直下に当たる大和市上草柳の公園と、騒音訴訟原告団事務所の二カ所で行われた。原告住民が「騒音被害は現地でなければ実情が把握できない」と訴えていた。広場や事務所室内に騒音測定マイクを立て、艦載機が飛来した際の騒音を測定した。  同基地では同日夜から七日間NLPが実施されることが通告されており、公園では午後七時四十分ごろEA6B電子戦用機が飛来した際に一〇四デシベルが観測された。原告団の真屋求団長は「騒音の過酷さを裁判所に体感してもらえたと思う。被害を熟慮してほしい」と話した。
 三次訴訟は一九九七年十二月に住民二千八百二十三人(追加提訴との合計で現在五千四十七人)が提訴。原告側がWECPNL値(うるささ指数)七五以上の区域に住む住民らに総額二億九千万円の損害賠償を求めている。対する国側は「被害は受忍限度内で、基地の存在をあらかじめ認識しなかった住民にも過失がある」と主張、全面的に争う構えをみせている。
 同訴訟の現地検証は昨年八月、空母「キティホーク」が在日米海軍横須賀基地へ入港する直前に実施されて以来。

◆戸惑い強める基地周辺自治体
 厚木基地で十八日、通告通り今月二回目のNLPが始まったが、騒音対策として施設整備されたはずの硫黄島への全面移転は、訓練開始から十年近くたっても実現していない。米軍が「天候が不安定」「遠すぎる」と消極的なためで、悲願の硫黄島移転はかなわないまま、神奈川発の基地被害が全国へ拡大している。
 「せっかく硫黄島という施設があるのに、何でわざわざ神奈川から艦載機を持ってきて騒音をまき散らすのか…」。十八日午後四時になって急きょ、NLPの通告を受けた岩国市の基地対策課職員は話す。天候不良のため、予備施設である米海兵隊岩国基地で十九日まで実施するという。
 青森県・三沢基地では今月五〜七日、二年八カ月ぶりにNLPが実施された。騒音は最高で一〇〇デシベルを記録。住民からの苦情も五十件近くに達した。
 硫黄島でNLPが始まったのは九一年八月。当初、国は三宅島での施設整備を試みたが、地元の反対が強く暫定措置として硫黄島が選ばれた経 > 緯がある。施設整備には百六十七億円の巨費が投入された。今年五月までに延べ二十四回のNLPが実施されている。
 だが、厚木では硫黄島での訓練が始まった九一年八月以降、二十六回のNLPが実施されてきた。三沢基地では十回以上のNLPが行われ、岩国基地でも今年二月に続く訓練だ。
 「NLPは硫黄島へ全面移転してほしい」という各市の要望は、無視されたまま。三沢市基地対策課も「市街地に近い三沢基地でのNLPは絶対反対。これまで何度も、防衛施設庁に申し入れてきた」と話す。
 二十〜二十四日には、硫黄島での訓練が予定されているが、天候不良の場合は本土で実施するという。在日米海軍司令部は「硫黄島は遠距離で天候も悪くなりがちなため、厚木から百マイル(約百六十キロ)以内に訓練施設を整備するよう、繰り返し日本政府に求めてきた」と主張している。
岩国市長が基地司令官に即時中止
 このいつにない強硬な姿勢は三沢市の影響なのか・・・

<米軍発着訓練>岩国市長が基地司令官に即時中止を求める[毎日新聞9月19日]
 米軍岩国基地(山口県岩国市)で米空母艦載機の昼・夜間発着訓練が通告 なしに始まった問題で、岩国市の井原勝介市長は19日、基地のリチャード・C ・ダン司令官を市役所に呼び「突然の訓練は市民への影響が大きい。極めて遺憾 で、基地との関係を考え直すことになる」と抗議、即時中止を求めた。司令官は 「司令官の権限で決められない。上司に伝える」と答えるにとどまった。これま で発着訓練への抗議、中止要請は地元側が基地に出向いており、司令官を呼び付 ける > のは異例。
非公開の会談後、取材に応じた市長によると、司令官は、20日、硫黄島 (東京都)の天候が悪ければ岩国で訓練を続ける可能性があると述べた。
 市によると「18、19日の午後2〜5時、6〜9時」との訓練通告は1 8日の訓練開始後に受けた。19日も通告時間より早い午後0時28分から最多 滞空6機で始まった。夜間は午後6時半過ぎから滞空5機で実施された。市基地 対策課の目視では、午後2〜8時の飛行回数は163回、うちタッチ・アンド・ ゴー148回。最高騒音93・2デシベル。苦情は42件。
: 三沢市米軍と「絶交」
三沢市が米海軍との友好関係中断河北新報2000年09月19日火曜日

 三沢市/市行事に米海軍司令招かず/NLPに抗議“強硬措置”
 三沢市の再三にわたる中止要請にもかかわらず、在日米海軍が5−7日に 米軍三沢基地で夜間離着陸訓練(NLP)を実施したことに抗議して、三沢市は 市主催のイベントに米海軍三沢航空基地隊司令を招待しないなどの対抗措置を 取っていることが18日、分かった。同日開かれた市議会の基地対策特別委員会 (堤喜一郎委員長)で、市が報告した。
 三沢市はこれまで全国の米軍基地所在地としては珍しく、基地との共存共 栄を掲げてきたが、市民の反発の強さを考慮し、“強硬措置”に踏み切った。
 市は11日の庁議で(1)米海軍との友好関係を中断する(2)今後も市 民感情を無視したNLPが実施されれば、三沢基地からの米海軍の撤去を要請す る(3)他の基地で訓練が実施できない場合の予備基地にならないよう関係機 関に働き掛ける−の3点を決定。市としてNLPに対する抗議の意思を明らかに した。
 米軍三沢基地には、海軍(1000人)と空軍(3500人)があるが、 市主催行事への招待取りやめは海軍だけが対象。既に11日から実施し、三沢防衛施設事務所には市の方針として伝えたという。
 特別委で富田善作助役は「市長、議長名で中止要請をしているが、NLP は強行され、今後も実施される可能性がある」と対抗措置に出た経過を報告し た。
市議会は「NLP絶対禁止」を決めており、堤特別委委員長も「委員会とし て市の方針を尊重し、同様の立場を取りたい」と提案、全会一致で決まった。
 5−7日のNLPでは、騒音の大きなFA18戦闘攻撃機が7年ぶりに参 加し、午後9時前後まで延べ185回におよぶタッチ・アンド・ゴーを実施。市に 46件の騒音苦情が寄せられるなど、市民の間でも反発が強まってきている。  三沢市企画部は「かつてないほど厳しい対応だが、今後はNLPの状況を見て段 階を踏みながら対応を考えたい」と話している。

三沢市が「米海軍との友好中断」 [東奥日報9月19日
 三沢市議会基地対策特別委員会(堤喜一郎委員長)が十八日開かれ、中止 要請を無視した形で強行された九月上旬の米軍三沢基地での夜間離着陸訓練(N LP)に対して、三沢市が「米海軍との友好中断」「強行が続けば基地からの米海 軍撤去要請」との方針を決めたことが報告された。同特別委も市と同一行動を取 ることを全会一致で決めた。
 米空母キティ・ホーク艦載機によるNLPは、市などの再三の中止要請・ 抗議にもかかわらず、五日夜から三日間実施された。騒音の大きい戦闘攻撃機を 七年ぶりに投入、市民からの苦情は日中の分を含め三日間で九十六件(市受付四 十六件、防衛施設事務所受付五十件)に達した。
 中止要請・抗議が無視されたため市は、臨時庁議で対策を協議。「植民地 でもないのに好き勝手にやられてはたまらない」と鈴木重令市長が強い不快感を 示 たこともあり、(1)米海軍三沢基地関係者との友好関係を中断する(2) 今後も市民感情を無視したNLPが実施された場合、三沢基地からの米海軍撤去 を要 > 請する(3)三沢基地がNLPの実施および予備基地とならないように関係 機関 > に要請する−との方針を決めた。「撤去」まで踏み込んだ強い抗議姿勢は異 例。
 特別委では一部委員から「撤去までこぶしを振り上げるのはどうか。もっ と段階を踏むべきでは」との慎重意見も出たが、結局全会一致となった。
 また、(1)天ケ森および砂森地区の早期移転の実現(2)民間航空機の 優先的使用が可能な第二滑走路の早期実現(3)移転跡地の利用促進(4)住民対策 の拡充−の四項目の三沢基地周辺対策要望を市側が説明。特別委も了承し市 議会閉会後の十月上旬、市と合同で防衛施設庁などに要請することを確認した。
岩国で突然 NLP

岩国基地夜間訓練「約束違反」と市民怒り中国新聞'00/9/19

「オリンピックのテレビ中継が聞こえない」「なぜ岩国で訓練す るの か」―。 米軍岩国基地(岩国市)で十八日、空母艦載機による 夜間着艦訓練(NL P)が一週間前の事前通告が守られないまま始 まった。「約束違反」の訓練強行 に、市民は怒りと不安を募らせた。
 米軍から岩国市などにファクスで訓練の通報があったのは、この 日午前 九時。正式な通告は、昼間の訓練開始後の午後四時だった。共産党系の安保条約廃棄岩国基地撤去・岩国地域実行委員会(吉 岡光則 代表)は同日夕、岩国市に「明らかな無通告訓練で容認でき ない」として、訓練 中止と抗議を申し入れるよう求めた。この日あ った山口県議会総務企画委員会で も米軍への批判が続出した。
 基地の地元、川下地区連合自治会の土肥慶久会長(65)は「事前通 告など 守るべ > きことは守ってほしい。市からも一切連絡がなく、何 がどうなっているの か」と不安を口にした。
 同市基地対策課では職員八人が待機。突然始まった訓練に「うる さい」 などと市民から六十六件の苦情が寄せられた。
 岩国でのNLPは今年二月以来。夕方、緊急会見した井原勝介市 長は 「突然の通告は信頼関係を損なう」と不快感をあらわにした。 午後七時すぎには、 滑走路北側で最大五機が滞空する訓練を視察。 「前回より頻繁に飛び立ってい る。耐えられる騒音ではない」と話 した。

三沢 NLP騒音測定
  NLP3日目、107デシベルの騒音記録(東奥日報2000.9.8)
 
 米空母艦載機による夜間離着陸訓練(NLP)は3日目の7日も予定通り実施され、FA18戦闘攻撃機とC2艦上輸送機がタッチ・アンド・ゴーを繰り返した。NLPは午後7時3分ごろ開始。国、県、市、市議会関係者ら約20人が空港デッキから監視する中、FA18三機とC21機が8時53分ごろまで計34回、タッチ・アンド・ゴーを繰り返した。騒音は最大で107.4デジベルを記録。三沢防衛施設事務所と市にはNLPに関する苦情が7件、日中の訓練への苦情が15件寄せられた。また、米空軍はこの日も、訓練時間を午後9時まで1時間繰り下げた天ケ森射爆撃場での夜間訓練を実施。市基地対策課によると同日午後8時50分ごろ、F16戦闘機と思われる編隊が上空に飛来し射爆撃場に模擬弾2発を投下したもようだ。
三沢基地でも NLP始まる 住民から苦情殺到
NLP強行、爆音に消された禁止要請(東奥日報2000.9.6)

 米空母キティ・ホーク艦載機が三沢基地滑走路を使って行う夜間離着陸訓練 (NLP)が五日夜に始まった。
 同基地でのNLP実施は平成10年1月以来、2年8カ月ぶり。平成5年5月以来、戦闘機によるNLPは行われていなかったが、今回はFA18戦闘攻撃機が7年ぶりに参加。タッチ・アンド・ゴーを90回繰り返し、県や市、周辺住民による「絶対禁止」の要請は爆音にかき消された。
 NLPは午後7時ごろから開始。FA18五機、C2艦上輸送機一機が暗やみの中、滑走路を空母飛行甲板に見立てて降下着地、急上昇飛行するタッチ・アンド ・ゴーを同9時14分ごろまで90回繰り返した。市基地対策課が空港から騒音 を計測したところ、最大で98デジベルを記録した。
三沢空港デッキには国、県、市、市議会の関係者、周辺住民ら約50人が集まり監視行動。三沢基地進入表面下町内会連合会の玉川健五郎会長は「こんな遅い時間に、なぜここで訓練をするのか。住民の思いはいつも無視されており、憤りを感じる」と怒りを込めて話していた。また三沢防衛施設事務所、三沢市基地対策課にはNLPに対する苦情が計17件寄せられた。訓練は8日まで。

[東奥日報夕刊9月7日]

米軍三沢NLPに住民から苦情殺到

 米海軍空母艦載機の夜間離着陸訓練(NLP)が五日夜から三沢基地で行われ、戦闘機の爆音が市民の憩いのひとときをぶちこわしている。「NLP絶対禁止」を掲げる県、市、住民団体は訓練中止を要請したが、米軍はどこ吹く風で訓練を実施。そればかりか騒音の大きい戦闘攻撃機を七年ぶりに投入した。絶対禁止を願う切実な思いを爆音にかき消されて、市民の間には怒りが渦巻いている。 「テレビの音も、電話も聞こえない。家族だんらんの時間なのに、訓練をするなんて迷惑な話。基地の存在はしょうがないが、夜の訓練だけはやめてほしい」と話すのは、滑走路進入コースに近い浜三沢町内会長の掘光雄さん(50)。同地区で自転車店を営む田中繁雄さん(71)も「窓を閉めていたがうるさかった。暑さで窓を開けていたら、どうなっていたことか」と語る。  訓練には騒音の大きい戦闘攻撃機FA18ホーネットが参加し五日、六日と連日、激しい訓練を行った。夜ばかりか、予行演習のような形なのか、日中から早くもタッチ・アンド・ゴーが始まり、三沢防衛施設事務所、市には二日間の昼夜合わせ七十一件の苦情が集まっている。FA18は神奈川県厚木基地の所属。掘さん、田中さんとも「厚木の飛行機が何で わざわざ、三沢に来て訓練する必要があるのか」と首をひねった。転勤族もあまりの騒音に驚いている。今年春、青森市から転勤してきた男性(34)は「生後三カ月の赤ん坊がいるが、爆音で目を覚まし泣き出してしまった。話には聞いていたが、こんなにすごいとは…」とショックを隠せない。平成五年、硫黄島に訓練施設が完成したことから、三沢でのNLPが減少していたが、久しぶりの訓練は大規模なものになった。三沢基地進入表面下町内会連合会の玉川健五郎会長は「われわれの税金を投入して硫黄島にNLP施設を造ったのに、近くて便利という理由で三沢でやるのか。政府が何もできないでいるのも情けない」と怒りをぶちまけた。 訓練は八日まで行われる

『NLPは硫黄島』のルール違反!!
NLP(夜間連続離着陸訓練)通告まだうるさい夜が続く・・・
 空母キティホーク艦載機の着陸訓練を実施すると、00/08/25、防衛施設庁より連絡がありました。
これによると、

1.三沢飛行場及び厚木海軍飛行場における着陸訓練
 *訓練期間: 9月 5日(火)〜 8日(金) 19:00〜22:00

2.硫黄島における着陸訓練
 *訓練期間: 9月15日(金)〜21日(金) 10:00〜2:00

3.厚木海軍飛行場及び横田飛行場における着陸訓練
 *訓練期間: 9月18日(月)〜22日(金) 19:00〜22:00

4.硫黄島における天候等により所要の訓練が実施できない場合には、次のとおり計画の一部、又は全部を実施する。
 *厚木飛行場、三沢飛行場、横田飛行場
    訓練期間: 9月18日(月)〜24日(日) 19:00〜22:00


 なお、天候・機体整備上等の不測の事態が生じた場合は、上記期間・場所が変更される可能性があり、所要の訓練が完了しない場合には、22時以降も実施する。

とのこと。

 
 最近では毎日のように夜10時頃までジェット機が飛び交って、上空を飛ばれる私たち基地周辺住民にとっては毎日がNLPのようです。
 そして、また9月も上記通告の通り今度は堂々と飛べる、というものです。

 これを黙って見過ごすわけにはいきません。
 ぜひ、みんなが一丸となり、何らかの反対行動を起こしましょう。

 現在、緊急役員会議中! 決定次第、更新予定。→詳細決定!内容はこちらをクリック!


  軍事演習・MEDEX2000を即時中止せよ!抗議集会に約1300名が参加!!
     「総合医療演習に抗議し、相模補給廠の撤去を求める神奈川集会」
 8月28日(月)午後6時から、相模原鹿沼公園(JR横浜線淵野辺駅前)で開かれた集会には、平日にもかかわらず、労働組合・市民団体等36団体、約1300名が参加。主催者の「基地撤去をめざす県央共闘」から鈴木保議長が「神奈川を演習の発信地にしたくない」と挨拶したあと、社民党の阿部知子衆議院議員、原陽子衆議院議員、民主党の首藤信彦衆議院議員がそれぞれ挨拶。相模原市長のメッセージを紹介し、社民党金子豊貴男市議が現地報告した。集会後はJR相模原駅前まで約3.5qの道のりを相模補給廠を囲むようにデモ行進した。

 またこの日は午後3時からも抗議行動を行っており、演習場である相模補給廠の東門前で抗議の声が直接届くように抗議集会を開いた
↓以下、参加した原告より報告。


  8/28 午後3時 JR矢部駅を出発したデモ隊は相模補給廠東門に 向かいました。 東門ゲート前では米軍に対して直接抗議の声が届くように 事前に リハーサルした英語によるシュプレヒコールを力一杯行いました。
We disapprove American base! Go home at once!
(私達は米軍基地を認めない すぐ帰れ)
Stop at once! The MEDEX maneuver!
(メデックス演習を即時中止せよ)
Return at once! The Sagami General Depot t o us!
(相模補給廠を即時返還せよ)
We are against The depot change to trainin g base!
(相模補給廠の訓練基地化反対)
Carry back The PCB wastes!
(PCB廃棄物を持ち帰れ)
 なかなか舌が回りませんでしたが 演習場の前で米軍に対して行いました。 衆議院議員の原陽子さんの挨拶を受けたのち、県央共闘の鈴木保さんの 英語によるシュプレヒコールのリクエストを受け、再度抗議の声をあげ 抗議行動を終了しました。

  〔集会宣言〕

 本日未明、統合野外医療演習「メデックス2000」が開始された。
 相模補給廠の北東部に504床の野戦病院施設を展開、米本国や韓国などから陸・空・海の3軍をあわせ、350名以上の兵員を動員して行われる演習である。相模補給廠ばかりか在日米軍全体で見ても、これだけの規模の野外医療演習は過去に例がない。しかし、こんな野戦病院を必要とする有事とは一体、どんな事態なのか。
 米国政府が事あるごとに「朝鮮半島の危機」を言い、在日米軍の戦力の更新と基地の維持強化を図ってきた。しかし、状況は一変した。本年6月、南北首脳会議が実現、成功し、朝鮮半島の自主的平和統一に向かう大きな一歩が踏み出された。また1つ、平和への確かな道筋が敷かれたのである。在日米軍は、自分が言ってきた存在の根拠さえ失ったと言うべきである。
 今回の演習では、韓国からの負傷者の輸送も含まれるという。まさに朝鮮有事を想定しての演習なのである。演習の強行は自主的平和統一へと向かう流れに逆行するばかりか、かえって朝鮮半島の政治的・軍事的緊張を高めるものと言わなくてはならない。
 地元・相模原市にとっても、見過ごせぬ動きである。
 統合実施訓練が実施される場所は、相模原市が特に重点的に返還を求めている区域に当たり、しかも今まさに「跡地利用構想の策定を市民総ぐるみで進めている」矢先に演習が強行されているのである。
 1938年、相模陸軍造兵廠として建設されて以来、この地はずっと軍隊に占有され続けてきた。1945年、米軍が進駐し、朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争の3つの戦争で、相模補給廠は後方支援基地、補給兵站基地としての役割を担った。戦争に直結した基地は一方で、相模原市民に多くの不便、被害を及ぼしてきた。だから、市民は1日も早い返還を望んでいるのだ。
 相模補給廠が様々な軍事物資・資材の保管・備蓄、PCB廃棄物など有害廃棄物の保管・処理という機能に加えて、訓練基地としての機能をもとうとすることを、私たちは認めることができない。演習の中止を求めた相模原市と、返還を求める市民とともに、相模補給廠の機能強化に反対する行動を強めよう。
 私たちは去る7月20日、大和引地台公園で沖縄嘉手納地包囲行動に連帯し厚木基地の撤去をめざす集会を行った。また、8月11日には横須賀で、米空母キティホーク母港化2周年に抗議する集会を行った。本日の集会を含め、こうした様々な行動を積み重ねながら、基地のない神奈川をめざす県民世論、大きな運動をつくり出そう。
 さあ、相模補給廠に向け、力強く、デモ行進に出発しよう。

                                 2000年8月28日
                  統合医療演習に抗議し相模補給廠の撤去を求める神奈川集会

厚木騒音 政府が”不問”−米公文書「発着3倍程度」認識−[朝日新聞00.8.16−1面
 神奈川県の米海軍横須賀基地に空母を配備するために日米政府が1972年に協議した際、同県の米軍厚木基地での艦載機の発着が増え、騒音問題を引き起こすおそれがあることが指摘されながら、公式にはそのことを「不問」に付す形で協議が進められたことが、米政府の公式文書で分かった。実際、73年に空母ミッドウェーが横須賀を拠点としたあと、厚木周辺で騒音問題が深刻化し、76年に周辺住民が国に夜間飛行差し止めなどを求める訴訟を起こしている。
 この文書は、72年に日本との協議の経過について米国務省と在日米大使館が交わした複数の極秘電文。在日米軍の実態を調べている市民団体「ピースデポ」の梅林宏道代表が米国立公文書館で見つけた。
 横須賀の空母の事実上の「母港」とすることは72年8月、当時のジョンソン米国務次官が大平正芳外相に要請。同10月に在日米大使館が国務省に送った電文は、両氏の会談を受けて米大使館の首席公使と外務省の大河原良雄アメリカ局長(当時)が協議した内容を伝えている。
 電文によれば、日本側が「母港化」による厚木での艦載機発着の増加について尋ねたのに対し、米側は発着は空母の寄港増加に比例し、寄港は推計で1ヶ月15、6日になると回答。そのうえで「(同席した外務省幹部は)母港化計画で予想される厚木の発着は、これまでの3倍程度になると言及した」。また、大河原氏が「厚木地区の住民は飛行場騒音に対して敏感」としながらも「空母を横須賀に受け入れるうえでは日本政府には大きな問題とはならないだろう、と語ったと報告している。
 その後の電文でも「日本政府は、はじめに『大きな問題ではない』と表現した厚木の騒音公害について、最近は言及していない」などとしている。
 一方、国務省が在日大使館に宛てた電文には「大使館と日本政府は、(空母の)長期配備が飛行隊の配備を含むという印象を報道関係者に対して与えるべきでない。空母化要請の最も微妙な側面に、市民の不必要な関心を集中させてしまうからだ」と記された。
 82年からは空母の出港前後に艦載機が夜間の発着を繰り返す夜間発着訓練(NLP)が厚木基地周辺で深刻な問題となった。NLPは硫黄島に移転されたがその後も時々行われている。
 大河原氏は「具体的なことは覚えてないが、空母と艦載機の関係から見れば、空母が入港すれば艦載機の活動が活発になるということは検討したはずだ。ただ、騒音がどの程度のものであるかについては、それほど深く詰めていなかったかもしれない」と話した。
 梅林さんは「空母の母港化には、核持ち込みと同様に艦載機の騒音が重要な問題だったが、政府がそのことを軽く処理してしまった。騒音問題の根本に政府の責任があることが明らかになった」と述べている。



ご案内
相模補給廠で大規模医療演習
訓練基地化の危険な動き、基地返還にも逆行、相模原市も政府・米軍に中止要請

 8/28「メデックス2000」に抗議し相模補給廠の撤去を求める神奈川集会」
                                                に参加を。
日 時 : 8月28日(月)18時〜

場 所 : 鹿沼公園(JR淵野辺駅南口下車3分)

 7月28日、在日米陸軍は相模原記者クラブに相模補給廠で大規模な『統合衛生医療演習』MEDEX2000を実施すると発表した。
【在日米陸軍のプレス発表(2000.7.28)】
       メデックス(衛生演習)2000のお知らせ
 在日米陸軍は8月27日から9月2日にかけて統合衛生野外演習「メデックス(衛生演習)2000」を実施します。この演習は相模原総合補給廠にて504個のベッドを含む野外病院の手順から、装備、医療準備、運搬、後送や運用などを試験します。この演習は太平洋地域の有事や災害、人道的な救援を援助する野外病院の訓練と評価を支援するものであります。演習期間中は米国、韓国、日本の米陸海軍の現役、予備役、約350名がこの統合演習に参加します。
 この訓練は相模補給廠が訓練基地化している懸念が現実のものになった訓練であり、周辺住民への影響や不安の増大など、極めて問題な訓練である。また、訓練が行われる場所は、相模原市が返還要望の最重点地域であり、ここが訓練基地として使われることも問題である。相模原市長も「この演習によって、ヘリコプターや発電機等の騒音等周辺住民・市民生活への重大な影響を受けとめ、毅然たる態度で、米軍に訓練中止を申し入れるよう要望する。」とのコメントを発表した。


※ その他に連日、申し入れ、抗議行動を予定・
※ 集会後、デモ行進(JR相模原駅まで)
「基地撤去をめざす県央共闘」他


  爆音猛暑の中で、約4000人が参加!
”沖縄嘉手納基地包囲に連帯し、厚木基地撤去をめざす神奈川集会”


 7月20日(祝)、大和市引地台公園で開かれた「沖縄に連帯し、基地撤去をめざす神奈川集会」は、30度を超える炎天下と上空を飛び交う米軍艦載機の爆音の中、37団体、3700人(主催者発表)が参加し、基地撤去を訴えた。
 昼12時から始まった集会の第1部は「平和フェスティバル−アジアの平和と共生・自立をめざして」と題し、野外音楽堂で沖縄、アジアから5組が唄、舞踊を披露。「島唄」を歌った八重山民謡の第1人者大工哲弘さんは、「まるで沖縄にいるようだ。非常に腹が立つ。」と怒りをあらわにした。島唄の演奏が始まっても、ジェット機が上空を飛び交い、歌声はそのたびにかき消された。
 2時から第2部「嘉手納基地包囲に連帯し基地撤去をめざす集会」では、阿部とも子衆議院議員、斉藤つよし参議院議員、吉本政矩元沖縄県副知事がそれぞれあいさつ。吉本政矩元沖縄県副知事は「サミットを契機として、沖縄が抱える問題を世界に受け止めてもらいたい。基地撤去を求めて沖縄県民は闘います。一緒に闘いましょう」と呼びかけた。
 この集会では随時、沖縄の嘉手納基地包囲行動の参加者(神奈川から52名が参加)から連絡が入り、現地の模様をリアルタイムで報告。「今、極東最大の米軍基地を完全に包囲しました。」午後2時過ぎ、電話連絡をステージ上の大きなスピーカーから声が流れると、会場からは歓声と拍手が起こった。
 第3部のデモ行進は2つのコース「相鉄線・相模大塚駅3.6q」「小田急線・桜ヶ丘駅2.2q」に分かれ、厚木基地を囲むようにデモ行進。
赤いリボンに抗議の意思をこめ、基地フェンスに結びつけた。
最後に・・・!
 炎天下の中、参加していただきありがとうございました。 皆さんが現地で聞いた”爆音”は、まだまだ序の口です。なぜなら引地台公園は国が定めた80W値地域だからです。もっと音が激しい85W値地域・90W値地域・95W値地域に住んでいる市民がたくさんいます。その中には、乳児、幼児、病人、高齢者、夜勤者も多く住んでいるのです。
 この集会をきっかけに、神奈川の基地問題をこれまで以上に取り組んでほしいと思います。
 みなさんのこれからのご協力に期待します。
 

「ウィングス2000」7月1・2日、強行実施!
前日のリハーサルを含め、市に苦情電話殺到!
  新聞等でも連日報道された「エアーショー」への騒音苦情。6月30日午後には訴訟団事務所にも「苦情電話を入れたいから電話番号を教えてくれ」「大和市基地対策課が話し中でつながらない。」「基地対策課にかけると現在使われておりません、になる。」等の問い合わせが殺到した。 
 
[2000.7.1神奈川新聞]
 リハーサルに苦情電話殺到
 在日米海軍厚木基地(大和、綾瀬)で、1、2の両日に行われる航空ショー「ウィングス2000」に向けたリハーサル訓練が30日実施され、大和市には騒音についての苦情電話が殺到した。
 同市基地対策課によると、リハーサルが行われたのは同日午後2時45分頃から午後4時50分頃まで。
 基地周辺で最高117.5デシべルを観測、「子どもがおびえている」「頭が痛い」などの苦情が267件寄せられた。
[2000.7.1朝日新聞抜粋]
 昨年9月の同じリハーサルに比べて3倍以上の267件。特に騒音の激しかった午後3時過ぎから同5時頃までの約2時間は市の電話は鳴りっぱなしで、業務に支障が出るほどだったという。
 騒音測定でも、70デシベル以上が201回(昨年は91回)で、うち100デシベルを超えたのは43件。最高は117.5デシベル。大和市基地対策課は「騒音の大きいF14、FA18の飛行が多く、昨年に比べリハーサル時間が長かった」と話している。

00.7.1「ウィングス2000」12機編隊飛行
[2000.7.2神奈川新聞抜粋]
 地元大和市に市民からの騒音苦情が相次いで寄せられている。
 「窓を閉めても子どもがおびえて泣いている。」「飛行機に興味がある人はいいが、こちらは仕事の休みがつぶれる。」「低空飛行が怖い。人間らしい生活ができない。」
 航空ショーをめぐっては「騒音や事故の危険が大きい」として、周辺市が繰り返し基地側に中止を求めてきた経緯があった。
 開放直前の先月30日にもリハーサル飛行が実施されており、近隣の小学校から「窓ガラスが激しく振動し、子どもたちが思わず耳をふさいでいた」(市立草柳小)、「プールの授業中に泣き出した子がおり、体育館でも騒音で授業ができる状態ではなかった。窓を閉めれば暑くてたまらない上、なおジェット機の急上昇・急降下時の騒音は大変なものだった。」(市立引地台小)といった報告がされている。
 苦情の対応に追われた大和市基地対策課は「米軍は”多くの人が喜んでいる”として展示飛行を止めないが、この基地周辺には100万人を超える住民がいる。日米親善目的の基地開放そのものは否定しないが、住民感情を逆撫でするような展示飛行はやはり中止して欲しい。」と訴えた。
・・・・・・
 展示飛行に伴って、基地から北側1`の地点では最大114.8デシベルの騒音を観測。地元の基地対策課には騒音に関する苦情が計69件寄せられた。
 
00.7.2「ウィングス2000」F−14トムキャット編隊
00.7.2「ウィングス2000」FA−18ホーネット編隊

[2000.7.3神奈川新聞抜粋]
 展示飛行に伴って、基地から北へ1qの地点では最大116.7デシベルの騒音を観測。地元の大和市基地対策課には「子どもがおびえている」「これから夜勤仕事なのに眠れない」といった苦情が計40件寄せられたほか、近隣の綾瀬、藤沢、横浜市などにも苦情が寄せられた。
・・・・・
 藤沢市にも怒りの声が
 航空ショー「ウィングス2000」に対しては、基地南側の藤沢市にも、騒音を訴える住民の苦情が2日午後3時までに同市役所に計18件寄せられた。
 住民の1人は「今回は例年に比べても低空で複数の機が連続して飛んでいる。騒音もひどいが、事故の可能性も大きく不安でたまらない。住民感情を無視した行為だ。」と、米軍に対して怒りをあらわにしていた。 
00.7.2「ウィングス2000」着陸するF−14トムキャット
00.7.2「ウィングス2000」着陸態勢のFA−18ホーネット

 7.20沖縄嘉手納基地包囲に連帯する神奈川行動について
   
      日 時 : 2000.7.20(木・祝)12時30分〜16時

      会 場 : 大和市引地台公園内「野外音楽堂」(下図参照)

 集会名称:沖縄嘉手納基地包囲に連帯し、厚木基地撤去をめざす神奈川集会
 厚木基地爆音訴訟の判決で違法と判断された航空機爆音を、アメリカも日本政府も無くそうとしません。沖縄の人たちは基地をなくそうと頑張って、7月20日嘉手納基地を多くの人たちが手をつなぎ囲みます。神奈川県内にも多くの米軍基地があります。横須賀を母港とする航空母艦キティホークの艦載機が厚木基地に飛んできています。この戦闘機が外国に行って、たくさんの人を殺しています。その多くはお年寄りや子どもたちです。その国の人たちから見れば、アメリカと日本が一緒になって戦争をしていると思っています。私は罪のない人たちを殺してしまうような殺人者には、なりたくありません。基地をなくすことを、みんなで考えてみませんか。
基地が必要か?を。
  
 主催団体: 神奈川平和運動センター・いのちとくらしを守る共同行動委員会・基地撤去をめざす県央共闘
   内 容 : 
  • 第1部 平和フェスティバル「アジアの共生・自立をめざして」 12時30分→14時00分
     
    1. よろずポースBAND+五月女ナオミ(非核市民宣言運動ヨコスカから)
    2. コリアン文化グループ・“パランセク”(川崎から)
    3. 朝鮮民族舞踊(西東京朝鮮第二初中級学校から)
    4. ラヒン・カユマンギ(在日フィリピン人コミュニティーから)
    5. 大工哲弘さん−沖縄・八重山島唄
     
  • 第2部 集会・デモ行進 14時→15時30分→解散                                                     
    ★主催団体から挨拶
    ★連帯あいさつ
    ★連帯と集会アッピール
    ★デモ行進の指示
     ※デモ行進はAコース−桜ヶ丘駅(小田急線)とBコース−相模大塚駅(相鉄線)に分けて集会終了後出発します。
                                                                   
  • 集会規模:5000人
  • 参加団体、個人へお願い→デモ行進は基地フェンスを囲むように行進しますのでよろしくお願いします。
  • 大和駅から引地台公園までのバス運行→午前11時から12時10分まで、10分間隔でバスを運行します。170円の有料となります。                                              
    集会場の出店についても、参加者の利便をはかり考えています。
    ひとりでも多くの参加を募ります。
    【問い合わせ先】
  • 平和運動センターZ045-681-2561
  • 県央共闘会議(爆同事務所内)Z046-264-4345                                                                                                                                                       

   ●キティホーク横須賀港帰港へ[神奈川新聞00.6.2]
 米海軍横須賀基地を事実上の母港とする空母「キティホーク」(83,960d)が5日朝、訓練航海から同基地に帰港する。在日米海軍司令部(横須賀)が1日、発表した。
 キ号は西太平洋地域における春の訓練航海にむけ、4月11日に出港。ミサイル巡洋艦「チャンセラーズビル」(9,516d)、駆逐艦「オブライエン」(8,040d)とともに、タイ、シンガポールとの合同軍事演習「コブラ・ゴールド」に参加するなどした。

○基地開放→7月1/2日

米軍のPCB含有廃棄物、横浜出港−相模総合補給廠にはPCBが今も・・−
 3/23に横浜港を出港し、たらい回しにされたあと、4/18に再び横浜港へ戻って、米軍施設・ノースドックに搬入、保管されていた相模原補給廠のPCB含有廃棄物は5/13午後米海軍の貨物船 「グリーン・ウェーブ」に積み込まれ、太平洋の米領ウェーク島に向かった。25日ぶりに横浜を離れた。→これまでの経過

 あいかわらず米側は情報を一切伝えない。
 相模原市の在日米陸軍相模総合補給廠には、まだ20トンのPCB含有廃棄物が保管されているという。 

航空機騒音、3割で基準未達成=自衛隊・米軍基地で高い数値
 2000年4月28日(金) 17時27分 −環境庁調査 (時事通信)環境庁は28日、在日米軍基地を含む全国57飛行場を対象とした1998年度の航空機騒音調査結果を公表した。地方自治体による測定データを同庁が初めて集計したもので、599の測定地点のうち、3割の185地点で航空機騒音の環境基準(W値=住居専用地域70以下、その他地域75以下)を超過。米軍嘉手納飛行場(沖縄)西側の住宅地で、最高のW値91を記録するなど、自衛隊・米軍管理の基地で特に高い数値が出ていることが分かった。嘉手納飛行場では13測定地点のうち10地点が基準を超過した。このほか、米軍厚木(神奈川)、横田(東京)両飛行場のW値が嘉手納に次ぐ89、自衛隊百里飛行場(茨城)でも88を測定し、23基地のうち、全測定地点が基準をク リアしたのは6カ所だけだった。同庁は「軍用機の騒音レベルが民間機を上回っていることなどが理由」と説明している。 [時事通信社 2000年 4月28日 17:27 ]
爆同委員長、三次訴訟団副団長が外交防衛委員会に同席!
 4月18日、「参議院外交・防衛委員会」が厚木基地視察を実施しました。視察委員は自民の矢野委員長をはじめ、参議院議員9名。目的は「日米安全保障条約、国の防衛等の関する実情調査」で、例のダイオキシン問題が主とされます。
 ところが、4/13に防衛庁前で座り込み抗議をしたおかげ(?)で基地周辺住民の願いである爆音解消にも少しだけ(!)耳を傾けようと急遽、地元自治体代表とともに爆同委員長、三次訴訟団副団長も同席することになりました。ただ、同席なので極めて不服でした。日程は以下の通り。
13:00 参議院議員会館発(バス)
13:20 赤坂プレスセンター着
13:30 同センター発(自衛隊ヘリ) 自衛隊ヘリとは!!
14:00 海自厚木基地着
海自より概況説明聴取
14:25 神奈川県、大和市、綾瀬市より説明聴取
関係団体代表同席
*最後に爆同委員長が発言
1.「NLPの被害実態について」
 3時間連続して55秒から65秒の間隔で100〜106デシベルの音が住宅にはいる。テレビ、電話、会話は全部ダメになる。
2.「厚木飛行場周辺の騒音軽減措置の見直しと改善について」
 協定したのはS63.9.19で今日までほとんど改正がないのは不自然だ。
14:45 海自厚木基地発
14:50 米海軍厚木航空施設司令部着
司令官表敬
旧神環保問題に関連して基地内視察・概況説明聴取
15:30 海自厚木基地発(自衛隊ヘリ) 自衛隊ヘリとは!!
16:00 赤坂プレスセンター着
16:05 同センター発(バス)
16:25 参議院議員会館着

相模補給廠のPCB問題を簡単にまとめてみました
  • PCB(ポリ塩化ビフェニール)とは、極めて有毒な化学物質で、その製造は世界的に禁止されてきた(現在、PCBを生産能力を有している唯一の国はロシアである)。 PCBsは、現在100ヶ国以上が集まって国連環境計画のもとで交渉が進められている難分解性有機汚染物質(POPs)国際規制条約 で、最優先対策物質として、挙げられている12物質のうちの一つである。PCB廃棄物の焼却はダイオキシンやその他の有害物質の排出を引き起こす。現在も大量のPCBがトランス等の電気機器に使用されている。
  • 14個のコンテナを積んだ定期コンテナ輸送船は3/23横浜港出港。この定期貨物輸送船は、香港→横浜→ロングビーチ→シアトル→バンクーバーを結ぶ定期便4/4にシアトルに入港する前にカナダがバンクーバーでのPCB搬入を拒否。処分場に持ち込むことが不可能になった。横浜港出港前当初、50ppm以下のPCB汚染物はカナダでは搬入・処分許可が不用なものだ、とDRMOのスポークスマンは本部とEメール交換していた。(ただし、50ppm以下という調査結果は発表できないという。調査していないらしい)
  • この廃棄物は、処理契約を結んでいたトランス・ナショナル・インダストリーズ(TCI)社が99年12月にオンタリオ州から輸入許可を却下されていたため、カナダへの入港を拒否された。TCIは、廃棄物の金属部分から PCBを溶剤で洗い落すプロセスを採用している。廃棄物のうちPCBの部分は、カナダのアルバータ州スワンヒルズにあるボーヴァー有害廃棄物焼却炉で焼却する計画になっていた。これまでこのスワンヒルズの焼却炉でPCBやその他の有害廃棄物を焼却してきた結果、当局がその地域の先住民の人々に対して、その焼却炉から半径30Km以内 に生息する生物を食用としないよう勧告するという事態にまでなっている。
  • シアトル州での荷揚げは認めない、外国で発生したものだと、ワシントン州知事が発表。4/6港湾労働者が荷揚げを拒否。翌日コンテナを積んだまま定期便は出港。
  • たらいまわしの結果、14個のコンテナを積んだ定期輸送船は4/18午前横浜港へ接岸。国際環境保護団体「グリーンピース」の活動家等が拒否運動をしたが、午後5時過ぎとうとう横浜市内のノースドックへと運ばれた。
  • 今回のPCB廃棄物について、汚染者、排出者は、アメリカ軍である。米国やカナダで拒否されたものが日本では受け入れた。それも米国の出した有害ゴミを・・・。 相模補給廠内にはもっと濃度の濃いPCBが保管されているようだ。
写真:[2000/04/19神奈川新聞より]

キティホーク、出港。
米空母キティホークが、4月11日朝米海軍横須賀基地を出港した。太平洋地域における航海訓練が目的で2ヶ月間の航海になる。また、F/A−18CやF−14A、E−2Cは18日までグァムで訓練するという。(星条旗新聞より)

新嘉手納訴訟、きょう、2000年3月27日(月)提訴。
沖縄地裁沖縄支部で、3/27午前10時、国と一部原告が米政府を相手に「新嘉手納爆音差し止め訴訟団」原告5544人が提訴。0歳から102歳まで家族ぐるみで原告団に参加している。
前日の26日(日)に行われた原告団結成総決起大会には約500人が参加。
他の横田爆音訴訟団・小松爆音訴訟団、そしてわれわれ「第三次厚木爆音訴訟団」からも事務局長が参加し現況を報告。

NLP(夜間連続離着陸訓練)通告、また眠れない夜に・・・。
 空母キティホーク艦載機の着陸訓練を実施すると、00/03/24、防衛施設庁より連絡がありました。
これによると、
1.硫黄島における着陸訓練
*訓練期間:4月3日(月)〜4月7日(金)
*派遣機種:EA−6、S−3、C−2 約10機
*派遣人員:パイロット及び地上要員等 約200名

2.硫黄島における天候等の事情により所要の訓練が実施できない場合には、次のとおり計画の一部、又は全部を実施する。
厚木飛行場 4月3日(月)〜4月7日(金) 18:00〜22:00
*横田飛行場 4月3日(月)〜4月7日(金) 18:00〜22:00
*三沢飛行場 4月3日(月)〜4月7日(金) 18:00〜22:00

 なお、天候・機体整備上等の不測の事態が生じた場合は、上記期間・場所が変更される可能性があり、所要の訓練が完了しない場合には、22時以降も実施する。

とのこと。
ちなみに、派遣機種:EA−6[電子戦用機(爆音110dB以上)]、S−3[対潜機、空中給油機(爆音110dB以上)]、C−2[艦上輸送機(爆音88dB)]


「100b煙突」例外適用−基地周辺の産廃処理排煙[神奈川新聞’00.3.15]

 厚木基地の南西に隣接する「エンバイロテック」(旧社名・神環保、綾瀬市深谷)のダイオキシンを含む排煙にさらされているとして米軍が被害を訴えている問題で防衛施設庁は新年度予算案に約11億円を計上、高さ100bの煙突の新設を計画した。同社は昨年「(煙突を高くすると)炉に負担がかかり、壊れる」と難色を示し交渉がとん挫していたが、今年に入って同社が柔軟姿勢を示したため、施設庁は環境整備を急いでいた。ネックの一つが航空法と自衛隊法だった。基地滑走路の半径(水平表面)3500b以内の範囲に高さ45bを超える建物建設を禁じているが、同社から基地施設区域までは約170bの距離。これでは100b煙突が建設できない。
 そこで、防衛施設庁は航空法にある「飛行場設置者の承認があれば接地制限を受けない。」との例外規定に着目、防衛庁など関係省庁と調整を進め、この例外を適用して建設を進める方針を模索することにした。しかし基地周辺では、国の指導に従う形で建設物の高さが厳しく制限されてきた。地域ラジオ放送局のアンテナが高さを制限されたことで、受信が困難になった経緯もある。地元自治体も「これまでの規制が市民生活に影響を与えているのは確かだ。」と指摘している。それだけに、今回の措置は住民の不信感を招きそうだ。施設庁担当者「周辺住民へは、煙突建設時に環境アセスメントと併せて説明する」としているが、煙突が高くなることで排煙が拡散され、被害や苦情が基地周辺に拡がることへの懸念も出ている。

訴訟団長と監視データでおなじみの原告が記者発表、00/03/04各紙に掲載。

 発表内容:
1.昨年9月25.26日に行われた基地開放(Wing's 99)エアーショーについて
 周辺住民への苛酷な生活妨害に加え、基地周辺の小・中学校の運動会・体育祭で被害を受けた。各関係機関から中止要請をしたにもかかわらず実施された。また、9/23はエアーショーのときより多く飛び、運動会の練習にも影響、エアーショーが終わったあとの9/28も飛び方はひどく午前8時半から午後9時過ぎまで午後の2.4.6.7時台を除く8時間にわたり150機近くも飛んだ。
2.昨年10月13日〜15.18.19日のNLPについて
 前日の12日も18時以降21時38分までの間に延べ30機も飛び、16.17日も実施したので我々は12日から19日までの8日間、日夜ぶっ続けで爆音被害を被った。10/13のトータル数は98/06/23から調査以来最高の436機を記録。10/17は大和市主催の古来伝統の薪能が爆音で3回ほど中断するという、「幽玄の世界」が薄れる被害が出た。ちなみに、10/13.14.15.18我々は基地北側で「怒りの炎」の抗議行動をとった。まぶしさにパイロットの目がくらみ(焚き火で目はくらむのか?!)、日米合同委員会の議題となる。
3.2月15.16.17日のNLP等について
 今回の大きな問題点は、@県立高校の受験日と重なった。A硫黄島を使用しなかった。B基地のノア広報部長の不適切発言。
 通告日前の2/1.2.3.8.9.10.14日と7日間も18時以降に結構飛んでいた。通告は3日間だが、我々にとって2月はNLPが14日あったのと同じこと。当然日中も多く飛び、とうとう17日は昨年10月13日の436機の最高記録をぬりかえる440機も数えた。  

   神奈川県が初めて「曲技飛行」の認識[神奈川新聞’00.3.7]

 恒例行事となってきた「厚木基地開放日」の曲技(アクロバット・デモンストレーション)飛行について、県は3月6日県議会総務企画常任委員会で「NLPとは異なり、日米安保条約上関連のない単なる“曲技”」との認識を初めて明らかにし、中止を強力に働きかける姿勢を明確にした。日米合同委員会で承認済の「厚木飛行場周辺の航空機の騒音軽減措置」では“曲技”飛行を行わないことになっているが年間行事としては「この限りでない」としている。「米軍側は通常訓練の成果、技量であり、それを近隣住民に見せ友好を深めることが日米安保にそう」とし、「騒音軽減措置の合意外」と説明している(県基地対策課による)。県によると日本政府も「騒音軽減措置の合意外」との見方をしているが「日米安保」との関連性については明らかにしていない、という。県は「近隣友好につながる飛行とは思えず、安保上の関連事業とは認められない」と中止要請を続ける一方、昨年秋から「騒音軽減措置」の中の「曲技飛行」部分を削除するよう新たに求めたことを明らかにした。

        キティホーク帰港(2000/03/06)
 2月23日横須賀を出港していた米空母キティホークが3月6日午前9時頃横須賀港に帰港。
同艦の甲板修理などを行ったことに伴う試験航海で艦載機は少数だったため出港中もそれ以外の艦載機はいつもと変わらず訓練をおこなっていた。厚木基地周辺住民もいつもと変わらず爆音に悩まされていた。

       厚木基地所属の米軍機がパンク
 3月2日午前11時頃、青森空港を離陸しようとした厚木基地所属、小型輸送機のタイヤがパンク、滑走路上に立ち往生した。青森空港にはこの機種に合うけん引用機材がなく、タイヤ交換をしてから撤去したため約4時間半の間滑走路が閉鎖された。このため、民間機5便が欠航、2便に遅れが生じたほか、青森空港着予定の2便が到着地を他空港に変更した。米軍機は県内で実施された日米共同訓練の関係者を乗せ、青森空港から厚木基地に向かうところだった、という。

    厚木基地内で約3万リットルの燃料漏れ
        (3月2日(木)14時30分基地渉外部発表)
 2月28日、18時30分頃米海軍厚木基地内で燃料の漏出が発生。この燃料漏れは、軽油を貯蔵タンクからデイタンクへの移し替えの作業中に、自動停止装置が正常に作動しなかったためでタンクいっぱいになり防油堤の中に溢れ出し、さらに雨水排水管に入った。漏れは近くの蓼川に到達。流出した燃料の量は約31,800リットルで7.5リットルが下流や基地外へ流出、大部分はオイルフェンスや吸収パットにより防止されたが、現在蓼川の水を採取し水質検査中である。

厚木基地関係者(ジェラリン・S・ノア部長)、問題発言!!

「勉強は試験の前だけにやるのではない。普段からやるもの。基地周辺に住むのを選んだ人たちだから。」

 県立高校入試日の2/17、TBSテレビニュースの中で、約5分間にわたり厚木基地の騒音状況の様子が放映されていましたが、最後に厚木基地ノア部長のこの発言に私たちは、愕然としました。

また、新聞でも、米軍関係者:「航空基地なのだから、飛行訓練をするのは当然。基地周辺住民は基地の存在を承知で住んでいたはず。」(2000.2.19神奈川新聞より)

この発言に対し私たちは断固、抗議します。→「抗議行動」のページへ

県知事と基地周辺7市長及び県教育委員長の連名による抗議文
 「厚木基地における夜間連続離着陸訓練(NLP)等への抗議について」を提出

 2月15日から17日まで行われた厚木基地における夜間連続離着陸訓練(NLP)等が強行実施されたことについて、関係機関に対し抗議を行う模様。
 米側:厚木航空施設司令官・在日米軍司令官
 日本側:外務大臣・防衛庁長官・防衛施設庁長官

抗議文の内容は、主として、
1.NLPは硫黄島で行うのが基本であるが、今回の訓練では硫黄島が使用されなかった。
2.試験前日、前々日に騒音の激しい機種によりNLPが行われるとともに、試験当日の午後も
  FCLP(陸上模擬着艦訓練)が実施された。
 ・公立高校の学力試験当日は、英語のリスニングテストの時間帯(9:15〜9:45)に飛行活動はなかったが、そ の時間帯外においては、激しい騒音により受験生に大きな迷惑を与えた。
 ・国及び県教育委員会は、神奈川県内で行われる年間行事を米側に事前に提供しているが、今回の公立高校の学力試験に対する配慮が見られなかった。(更に99.12.6には書面にて、また、00.1.14には教育部長が基地を直接訪問し、当日の騒音防止への協力を要請)

3.岩国基地は、2日間で訓練が終了したにもかかわらず、厚木基地においては、3日目もNLP及び午後の着艦訓練が実施された。
 ・厚木基地の電話案内によれば、3日目の最終日は、予備日とのことであったが、激しい騒音を伴う機種によるNLP等が前2日間と同様に実施された。
 ・当初の情報では、厚木で行う機種は、F14とEA−6Bとのことであったが、県市職員によるによる現場確認では、FA−18、S−3B、E−2C等の機種もNLP等を実施した。

キティホーク出港、でもすぐ帰港。
 米空母キティホークが2/23午前8時30分頃横須賀を出港。
同艦の甲板修理などを行ったことに伴う試験航海で、3月初旬に帰港予定。

「沖縄と神奈川を結ぶともに基地撤去をめざす県民集会」開催

00.2.19(土)13時30分から大和市生涯学習センターで、”厚木基地撤去・核兵器の廃絶をめざす県北地区共闘会議”を主催者として「沖縄と神奈川を結ぶともに基地撤去をめざす県民集会」がとりくまれ、沖縄から参加した那覇市議の高里鈴代さん、SACO合意を究明する県民集会の真喜志好一さんが、それぞれ普天間基地の移設でいま、沖縄で何が起きているのか、という現況報告がなされ、そのあと集会宣言を拍手で採択し終了。その後、各団体でつくられたプラカードを高々とあげて大和駅までデモ行進して終了。

16kihentai
    〔16機編隊飛行〕
第5空母航空団を代表するF−14A(ト
ムキャット4機)・F/A−18C(ホーネッ
ト8機)・S−3B(バイキング2機)・EA−
6B(プラウラー1機)・E−2C(ホークア
イ1機)
(大和市引地台中学校屋上より)
再三の申し入れもむなしく、エアーショー強行開催!
 '99.9.25.26、厚木基地開放・展示・曲技飛行が行われました。私たち原告団や爆同、さらには運動会の支障を懸念した教職員組合やその他労働組合が防衛庁内閣総理大臣厚木基地司令官に中止の申し入れをしてきましたが、米軍は、最終的に1時間繰り上げてジェット機のデモ飛行を始めました。
 市内小学校の運動会では、「ダンスの途中で音楽が聞こえない。」「最後の運動会なのに。」「閉会式で楽しみな得点発表も聞こえない。」
また、綱引きの最中に爆音で「怖い」と叫んで耳をふさぐ児童もいました。
 
25日は、特に運動会を行う学校が多く大和市内の小学校だけでも18校が運動会を行いました。大和市教育委員会のまとめでは、15校に支障が出ました。また、大和市基地対策課には騒音に対する苦情が71件寄せられました。(新聞より)

1999.7.23の第2次厚木爆音訴訟東京高裁判決の「主文」と「事案の概要」をそのまま載せます。


第2次厚木基地騒音公害訴訟
 東京高裁判決の要旨 
 注()でかかれた個人名等は割愛した

 【主 文】

一 一審原告らの米軍機の夜間飛行等の差止請求及び騒音到達の禁止請求に係る控訴を棄却する。
二 原判決主文第一項2を取り消す。一審原告らの自衛隊機の夜間飛行等の差止請求及び騒音到達の禁止請求係る控訴を棄却する。
三 原判決主文第二項を次のとおり変更する。
 1 一審原告らの平成一〇年一二月一八日以降に生ずべき損害の賠償請求に係る訴えを却下する。
 2 一審被告は別表一「損害賠償額一覧表」中の「氏名」欄記載の一審原告らに対し、それぞれ同一覧表中の一審原告に対応する「損害賠償額合計」欄記載の金員及び右金員のうち、「昭和五九年九月までの慰謝料額」欄記載の金員に対する昭和五九年十月一日から、「平成三年一二月までの慰謝料額」欄記載の金員に対する平成四年一月一日から各支払済みまで年五分の割合による金員を支払え。
 3 2掲載の一審原告らの平成一〇年一二月一七日までに生じた損害のその余の賠償請求、その余の平成一〇年一二月一七日までに生じた損害の賠償請求並びに一審原告らの米軍機及び自衛隊機の夜間飛行等の差止請求及び騒音到達の禁止請求に関する弁護士費用に係る損害の賠償請求をいずれも棄却する。
四(略)

 【事案の概要】
 本件は、厚木基地の周辺に居住し、又は居住していた一審原告らが一審被告(国)に対し、自衛隊機及び米軍機の発する騒音等により身体的・精神的被害、生活妨害等の損害を被っていると主張して、〈1〉人格権又は環境権に基づく民事上の請求として、自衛隊機及び米軍機の一定の時間帯(毎日午後八時から翌日午前八時まで)における離着陸等の差し止め及びそれ以外の時間帯における音量の規制〈2〉「日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約第六条に基づく施設及び区域並びに日本国における合衆国軍隊の地位に関する協定の実施に伴う民事特別法」二条、国家賠償法二条に基づき、居住開始の翌月以降に生じた過去の損害及び差し止め実現までの将来の損害の賠償を求めた事案である。 原審は、一審原告らの、〈1〉の差し止め請求のうち、米軍機の差し止め請求に関する部分を却下し、自衛隊機の差し止め請求に関する部分を棄却し、〈2〉の損害賠償請求のうち、平成三年十二月十六日までに生じた過去の損害の賠償請求に関する部分について、WECPNL八〇以上の地域に居住し又は居住していた一審原告らの請求の一部を認容し、その余の請求を棄却するとともに、原審の口頭弁論終結の日の翌日以降に生ずべき将来の損害の賠償請求に関する部分を却下した。
 一審原告らは、原審が、一審原告らの差し止め請求を却下し、あるいは棄却したこと、一審原告らの生活妨害等の被害を認めたが、聴覚障害等の健康被害を認めず、WECPNL八〇未満の地域に居住し又は居住していた一審原告らについてその被害が受忍限度内であると判断したこと、WECPNL八〇以上の地域に居住し又は居住していた一審原告らについて認められた損害賠償の額が不当に低額であることなどを不服として控訴した。
 また、一審被告は、原審は騒音や振動等の侵害行為及び被害の有無、程度、一審被告による住宅防音工事等の周辺対策についての事実認定を誤り、さらには、厚木基地の公共性、環境基準等についての評価、判断を誤ったなどと主張し、原審が、WECPNL八〇以上の地域に居住し又は居住していた一審原告らについてその被害が受忍限度を超え、厚木基地の設置、管理に違法性があると判断したこと、一部の一審原告らについて危険への接近の理論を適用して免責又は損害賠償額の減額をしなかったことなどを不服として控訴した。
 【当裁判所の判断】
 一 自衛隊機に関する差し止め請求について
 防衛庁長官は、自衛隊に課せられた我が国の防衛等の任務の遂行のため自衛隊機の運航を統括し、その航行の安全及び航行に起因する障害の防止を図るため必要な規制を行う権限を有するものとされているのであって、自衛隊機の運航は、このような防衛庁長官の権限の下において行われるものである。そして、自衛隊機の運航にはその性質上必然的に騒音等の発生を伴うものであり、防衛庁長官は、右騒音等による周辺住民への影響にも配慮して自衛隊機の運航を規制し、統括すべきものである。しかし、自衛隊機の運航に伴う騒音等の影響は飛行場周辺に広く及ぶことが不可避であるから、自衛隊機の運航に関する防衛庁長官の権限の行使は、その運航に必然的に伴う騒音等について周辺住民の受忍を義務づけるものといわなければならない。そうすると、右権限の行使は、右騒音等により影響を受ける周辺住民との関係において、公権力の行使に当たる行為というべきである。
 一審原告らの自衛隊機に関する差し止め請求は、必然的に防衛庁長官にゆだねられた前記のような自衛隊機の運航に関する権限の行使の取消変更ないしその発動を求める請求を包含することになるものといわなければならないから、行政訴訟としてどのような要件の下にどのような請求をすることができるかはともかくとして、民事上の請求としての右差止請求は不適法というべきである。
 二 米軍機に関する差止請求について
 一審原告らが、一審被告に対して米軍機の一定の時間帯における離着陸等の差止め及びそれ以外の時間帯における音量の規制を請求することができるためには、一審被告が米軍機の運航等を規制し、制限することのできる立場にあることを要するものというべきである。
 厚木基地は、我が国とアメリカ合衆国との間で締結された政府間協定により、現在、地位協定二条四項aに基づく米軍と我が国の海上自衛隊の共同使用部分、同項bの規定の適用のある施設及び区域として米軍に対し引き続き使用が認められた海上自衛隊の管轄管理する部分、引き続き米軍が航空機を保管し整備等を行うため専用している部分とからなる。
 このように、厚木基地に係る一審被告と米軍との法律関係は条約に基づくものであるから、一審被告は、条約ないしこれに基づく国内法令に特段の定めのない限り、米軍の厚木基地の管理運営の権限を制約し、その活動を制限し得るものではないところ、関係条約及び国内法令に右のような特段の定めはない。そうすると、一審原告らが米軍機の離着陸等の差止めを請求するのは、一審被告に対してその支配の及ばない第三者の行為の差止めを請求するものというべきであるから、本件米軍機に関する差止請求は、その余の点について判断するまでもなく、主張自体失当として棄却を免れない。
 三 損害賠償請求について
 1 一審被告による厚木基地の使用及び供用が違法な権利侵害ないし法益侵害となるかどうかについては、侵害行為の態様と侵害の程度、被侵害利益の性質と内容、侵害行為のもつ公共性ないし公益上の必要性の内容と程度等を比較検討するほか、侵害行為の開始とその後の継続の経過及び状況、その間に採られた被害の防止に関する措置の有無及びその内容、効果等の事情をも考慮し、これらを総合的に判断して、侵害行為による被害が社会生活上受忍限度を超えるものかどうかによって決すべきものである。
 一審被告は、海上自衛隊厚木飛行場を設置管理するとともに自らも使用し、また、飛行場区域も含めて厚木基地を米軍に提供し、その使用に供してきたところ、厚木基地の使用及び供用は一定の公共性を有し、かつ、一審被告の周辺対策及び音源対策は一定の効果を上げてきたが、これらを考慮しても、基地周辺のWECPNL八〇以上の区域に居住し又は以前居住していた一審原告らは、厚木基地を離着陸する米軍機及び自衛隊機の騒音等により、受忍限度を超える生活妨害等の被害を受けており、航空機騒音等による侵害行為が違法性を帯びるものと認めるのが相当である。
 2 昭和四十六年の日米による共同使用が開始されたころから空母ミッドウェーの横須賀母港化問題が生じ、日米間の折衝を経て昭和四十八年十月初めにミッドウェーが初入港し、その直前ころ(同年九月末に初飛来)から艦載機が飛来するようになって騒音がそれまでとは格段に異なる激しいものとなるとともに、同年十二月に海上自衛隊の移駐により騒音が一層増加した。 また、ミッドウェーの横須賀母港化問題が発生して以来、政党、住民団体等による反対抗議運動等が行われ、入港のころには基地周辺の騒音等による被害が社会問題として注目を集めるようになっていた。そうすると、一審原告らのうち、少なくともミッドウェーの横須賀入港後である昭和四十九年以降に厚木基地周辺地域に転入した者については、特段の事情のない限り、本件侵害行為やこれに基づく被害を認識していたか、仮にこれを認識していなかったとしても、認識しなかったことにつき過失があったというべきであり、このことは、それ以前から周辺地域に居住していて騒音の被害を受けるに至った一審原告らとの間の衡平の観点からも、損害賠償額の算定に当たって考慮するのが相当である。しかし、厚木基地においては、昭和五十七年二月以降NLP(夜間連続離着陸訓練)が実施されるようになり、右の時期を境にして、騒音量に質的な変化がみられるから、右の認識や認識しなかったことについての過失は、NLPの開始前の被害に係る損害の算定に当たってのみ考慮すべきである。
 さらに、NLPが開始された昭和五十七年二月以降に厚木基地周辺において居住を開始した一審原告らのうちの一名は、本件の航空機騒音とこれによる被害を十分認識しながら、あえてこれを容認して転入したものであり、その被害は、騒音による精神的苦痛ないし生活妨害のように直接生命、身体にかかわるものでないから、厚木基地の公共性並びに米軍機及び自衛隊機の活動の公共性をも参酌して考察すると、右転入後の被害は受忍すべきものであり、右被害を理由として慰謝料の請求をすることは許されない。
 3 なお、損害賠償額の算定にあたっては、右2のとおり危険への接近の法理による考慮(減額)を行うほか、原審の判断のとおり、一審原告らを居住地のWECPNL値に応じて三段階に分類し、また、防音工事を受けた者については、その室数に応じて減額をするのが相当である。
 そして、一審被告は、一審原告らのうち百三十四人(訴訟承継のあった者は被承継人の数)に対し、総計一億七千十七万円余及び遅延損害金を支払うべきである。

 (東京高等裁判所第一〇民事部 
        裁判長 岩井 俊 )

第二次爆音訴訟東京高裁判決、
80W値以上の被害を認め
「1億7017万円の損害賠償の支払いを国に命令」
昭和59年10月、原告161名で横浜地方裁判所に提訴してから、地裁判決、東京高裁に控訴と、14年続いた裁判が、1999年7月23日に判決が出され終結しました。
 飛行騒音の違法性を認めながらも、国(被告側)の主張した危険への接近の理論を一部認め減額することを妥当とする判決となりました。
判決の争点になると思われた、
1.75W値〜80W値の損害賠償、
2.防音工事減額、
3.米軍機及び自衛隊機の飛行差し止め→
米軍機の請求は失当で棄却、自衛隊機の請求は防衛庁長官の権限の行使は運行に必然的に伴う騒音は受認を義務づけるもので公権力の行使にあたり民事上の請求は不適法
の3点は一審判決から前進をみず、一部後退した判決となりました。

●損害賠償認容額(月額)
W値 賠償額 危険接近適用
賠償額
80〜 5500 5000
85〜 9000 8000
90〜 13500 12000
●防音工事減額(月額)
              1室10% 2室20% 3室30% 4室40% 5室50%
15年にわたる長い裁判闘争に、ご協力いただいた方々に感謝とお礼を申し上げます。第二次訴訟原告団・厚木爆音期成同盟

第二次爆音訴訟の判決は1999年7月23日(金)に決定!

 東京高等裁判所101号法廷にて午前9時40分から判決が言い渡されます。判決の傍聴を希望する方は爆同・第三次訴訟団事務所までご連絡ください。傍聴は抽選です。当日、傍聴券のくじ引きがあります。

 第二次訴訟は1984年10月に156人で国を相手に横浜地裁に提訴。飛行差し止めと損害賠償を求めた。1992年12月地裁一審判決では被害の一部の損害賠償は認めたが飛行差し止めについては訴えを却下。同年末、東京高裁へ控訴 した。75w値の賠償請求・防音工事の1室当たりの割合などの判決が言い渡される。

 F16事故原因は「脇見運転」
 (米空軍三沢基地)1999年1月21日午後1時30分頃に岩手県釜石市山中で発生したF−16戦闘機事故はパイロットによるミスであることがわかった。
 Gスーツのジッパーが外れたことに気を取られていたのが墜落の原因。わずかな異常に気を取られパイロットがジッパーを点検しているうちに危険な高度まで降りていた。パイロットが装具の異常を点検する前に安全高度まで上昇するか、ジッパーの点検時間がもっと短ければ事故は起きなかった。

 通常の訓練中にF−16戦闘機を操縦していたパイロットのリチャード.O.フェントン少佐は、海抜 約3300フィート、速度約418ノットで飛行中にGスーツの異常を若干感じた。少佐が異常の点検に 時間をかけすぎたため、航空機が山林に接近していたことに気付くのが遅れた。急上昇で衝突を回避しよ うと試みたが、地上20フィートの地点で木に接触し、幅35フィート、長さ85フィートにわたり樹木をなぎ倒した。

 接触後にエンジンが破損・停止し、航空機は飛行不可能となった。パイロットは、接触の45秒後に操縦不能の航空機から脱出し、パラシュートで無事着地した。航空機は 速度約100ノットまで減速後、その後地上に墜落した。この事故により、現場付近の山林一部を焼く損害を与えた。

 当航空団司令官スティーブン・G・ウッド准将は、「我々にとって飛行安全が最優先事項である。事故 後パイロット達は事故原因として考えられるすべての要素をもとに事前防止策をとっている。また事故機 のパイロットは再教育プログラムを受講し、現在飛行任務に就いている。引き続き安全な飛行が出来るよ う、すべての航空機に対して安全及び整備点検を徹底的に行うよう命じている」と述べている。  (第35戦闘航空団 三沢基地広報室H11.5.27 F−16戦闘機事故報告 原因発表資料 より)

キティホーク、湾岸へ派遣!!

 ペンタゴンのニュースブリーフィング(April 3, 1999 - 1:45 p.mワシントン時間)のやり取りでは、確定事項として論じられています。これによると、空母ルーズベルトはこれまで湾岸に展開していた空母エンタープライズと交代するために湾岸に派遣されたが、急遽アドリア海に派遣と変更されたため、空母不在となるペルシャ湾の穴を埋めるため空母キティーホークが送られることになった。エンタープライズは本国に帰還する。 キティーホークをペルシャ湾に送ると西太平洋が空母不在となるが、という質問に対しては、「これまでにもそういうことはあった」とどうでもいいような返事。日本は民間人まで動員する「周辺事態法」を作ってまでアメリカに奉仕してこの地域での「守り」を固めようと努力しているのに、アメリカは別に何もないよ、と「有事」の発生を考えもしない。日本だけが熱くなっているということでしょうか。さらには、日本のメディアではこのキティーホーク報道はないようです。知らない訳はないからそもそも関心が無いということなのでしょう。日本のメディアのユーゴ報道は、どうも入ってきている情報のある一部だけしか流していないような印象です。報道の自主規制があるのかもしれません。NATOの空爆の範囲が拡大してユーゴの通信インフラまで攻撃をはじめました。国際電話がつながりにくくなったという報道もあります。

キティホーク、米豪合同演習に参加 (3/15開始)
沖縄本島の東海上で3月9日から12日まで訓練を行ったあと、グアム島に向かった。巡洋艦2隻の他に、16日に横須賀を出たイージス巡洋艦モービルベイや駆逐艦カーティス・ウィルバー(15日出港)、フリゲイト艦バンデグリフト(2月17日出港)が、19日から20日にかけて相次いでグアムのアプラ港に入港している。

 2年に一度Tandem Thrust(タンデム・スラスト)という「西太平洋最大の演習」が行われます。現在米軍とオーストラリア連合軍が、グアムで行っています(今回はカナダ軍も参加)。 その想定は「Kepuhaと言う国の独裁者がAruraという米軍の友好国を侵略したのでそれを撃退する」というもの。地域紛争に対処する演習で、Stars & Stripes紙で報道されています。カナダから3隻、770人・オーストラリから5隻1,130人・米軍は、8隻、約10,000人が参加。揚陸指揮艦ブルーリッジ、キティーホーク、沖縄海兵隊、横田輸送団などが参加。(3月19日付)
「キティホークの航跡推定図」('99年3月)  
 

厚木基地 周辺住民被害調査へ
 岡崎 洋知事は2月24日の県議会本会議で、厚木基地周辺の住民を対象に米軍機の騒音被害
の実態調査を2000年度に実施する方針を明らかにした。基地周辺の健康、環境調査をめぐっては、
1983年に実施しており、以後、基地周辺の人口が増え、基地をめぐる状況が変化していることから、
県は周辺環境などを踏まえ新たな実態調査の実施を検討していた。17年前の調査では騒音被害の
大きい基地周辺6市で、約4400人を対象に調査。住民の8割が米軍機の墜落に不安を覚えたほ
か、「テレビの音が聞こえにくい」「騒音で母乳が出なくなった」など騒音が与える肉体的、精神的被害
が明らかになり、県は国などに対策を要望した。今回も健康や生活環境に与える影響を中心に調査す
る考え。また、岡崎知事は基地周辺の騒音の測定についても「騒音計を増やさなければ、という気持ち
を強く持っている」と述べ、国に騒音計の増設を働きかけていることを強調した。(毎日、神奈川新聞より) 

米空母キティホーク、3月2日出港
 米空母キティホークは、オーストラリア、タイなどの演習に参加するため、3月2日米海軍横須賀基地を出港。
約3ヶ月半をかけ、香港、シンガポール、タイに寄港の予定。


         ★NLPない日も騒音苦

 10月10日付朝日新聞を皮切りに、基地近くにすむ原告の一人が百日間に渡る騒音被害の実態を調査した、調査書が新聞各紙に掲載され各地で話題になった。基地に発着する飛行機の、時刻や機数、騒音の大きさを騒音計を使って観測。
 これにより夜間発着訓練(NLP)の実施日でなくても、夜遅くまで艦載機が飛んでおり、騒音被害の実態が浮き彫りにされた。またジェット機以外にもプロペラ機も頻繁に飛んでおり、基地近くに住む住民にとっては同じように騒音苦となっている。    

         ★空母キティホークの推定航跡

 9月30日に横須賀基地を出港した空母キティホークは、大島沖の訓練海域に向かった。この海域で艦載機の訓練を繰り返した後、10月5日には沖縄東海域を目指して南下を始めた。沖縄の東、西の海域で自衛隊と合同演習を行ったと見られる。この間、艦載機は爆撃やミサイル発射の訓練も行った。その中には精密誘導爆弾の投下も含まれている、とF18のパイロットは語っている(10/14付星条旗新聞)。
 その後、キティホークは北上し、12日に釜山に入港した。16日まで滞在とのことだ。その後は米韓合同演習フォールイーグルに参加、その中で「艦隊先頭実験−D」も行う。横須賀出港時から随伴している水上戦闘艦はイージス巡洋艦チャンセラーズビルだけだが、「艦隊先頭実験−D」には横須賀を母港にしているイージス艦3隻も参加(佐世保からはベローウッドも参加)する。また、ドライドッグにいるブルーリッジは、通信機能を駆使して、ドッグに居ながらにしてこの実験に参加するその他のフリゲートなどの出港の動きもあり、横須賀を母港とする艦船の動きが激しくなってきた。